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《爆豪勝己side》
「ねぇ〜、良いじゃんコレ」
「んでだよ。いらねェ」
大手家具メーカーで俺達は譲れないモノを巡って言い争っている。
それは−−
.
.
.
「良いじゃん。 ……ペアルック」
「いらねェって言ってんだろ」
ペアルックを作るか否か。
夫婦茶碗とかは分かる。
でも、ペアルックとかいらねェだろ。
やっぱり、女って分かんねェな。新居まで用意してるのに、今更ペアルックなんか必要か？
「どうしているんだよ。わざわざ同じにする必要ねェだろ」
「だって！」
.
.
「……あんまり、普通の恋愛って出来なかったから、そういう所で気持ち的に繋がりを感じたいと言うか……」
……。
なんだこの天使！！！
気持ち、つまりは精神的に繋がりがほしいとか、なんで口をへの字にしながら言えるんだよ！
でも、同時に心外だなオイ……。
「……俺達が、まだ気持ちが通じ合ってねェって言ってんのか？」
「違うわよっ？形にあった方が、なんというか……カップルぽいかなぁ、なんて思ったからで」
「形なんか無いから、
「っ……」
Aの表情が、何か言いたくても言えない……と悔しがってる表情になった。
プライベートのAは、表情が分かりやすい。
「……別の理由があんのか？」
俺が誘導してやると、意外とすんなり吐いた。
「単純に、同じ種類のカップでココアとか飲めたらいいなぁ……と」
確かに、単純過ぎる理由だな。
でも、それ故に可愛らしさが溢れてる。
「……ったく、初めからそう言えよ」
俺は、Aの意見を聞かずに適当にドラ猫と白猫という「白黒にしろよ！」とツッコミたくなる２つ1組のカップをカゴに突っ込む。
「え……」
「俺はコーヒーだからな。間違えると吹くぞ」
下らない冗談を鼻で笑いながらカートを進め始めるのに、Aはその場に立ち尽くしている。
「……A？」
気分でも悪くなったか、何だかんだ心配になって近づく。
すると…… むぎゅっ！
「勝己〜！大好き、爆発暴君この野郎っ！」
「ほとんど悪口じゃねェかよ！！」
大好きに続けて暴言を吐いたAは俺の首元で犬が匂いを擦り付ける様な行動をとる。
あぁ、コイツ本当に良い匂いしやがる。
「勝己」
.
.
.
.
.
.
「私、今……すっごく、幸せっ！」
ラッキーアイテム
革ベルト
幸運を呼ぶキャラクター
死柄木弔
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星奈 - このお話好きだ！(←お茶子ちゃん風) 今日見つけてテスト習慣なのにも関わらず一気読みしちゃいましたw ツンデレならぬキレデレのかっちゃんと夢主ちゃんを想像してニヤニヤしちゃいました。 これからも頑張って下さい！ (2018年10月5日 14時) (
レス) id: 06bbc7b5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NIGHTMARE DOLL | 作成日時：2018年6月6日 23時
