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続編作り直しました。
これからもよろしくお願い致します!
5.10 青春の餌
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番外編
「A写真撮ろー?」
「いいよー」
「Aちゃん、うちらとも撮ってくれない?」
文化祭。クラスの友達と写真を撮っていると、あんまり話したことのない子達に話しかけられた。人違いかもしれない、と戸惑っているとその子が慌てて付け足す。
「急にごめん!前から話してみたいと思っててさ!」
「みほ達言ってたもんね。友達になりたいって」
「ちょっとバラさないでよー」
そんなふうに言ってもらっていたのが嬉しくてたまらなくて、私は「うん!もちろん!」と頷く。それからクラスの友達も新しくできた友達もみんな混ざって写真をとって、オンスタを交換して。
いつも以上に楽しくてたまらなくてきゃっきゃと笑っていると、「俺らもまーぜて」と場違いな声が聞こえてきて。
「黒尾じゃん。なになに、Aちゃんの声に反応して来たわけ?」
「やー、なんか可愛い子たちの声がすんなーと思ったらさ、たまたまだって」
鉄朗とその友達の集団がきた。新しく出来た友達達と同じクラスだったらしく、鉄朗はへらへら笑う。あんまり二人でしか喋ったことがなかったから、そのやり取りに目を回していると
「ほんっと仲良いよね二人。あ!そうだ!写真撮ってあげるよ!」
と背中を押された。
「わ!?え、私は別に……!」
「いいからいいから!早く並んで!」
周りのみんながヒューヒューと茶化す。こんなみんなに見られながら……と恥ずかしがっていると突然肩に手を置かれ
ばっと顔を上げると鉄朗が意地の悪い笑みを浮かべていた。みんなキャーッと歓声をあげる。
「てつろ……!」
「いいじゃん。今日くらい。な?」
ぼそりと言って、鉄朗は笑う。
色々言い返したかったけど、空気を壊したくないし私は恥ずかしい気持ちを押し込めて黙った。向けられたカメラに向かってにこりと笑った時、またぐっと距離が近づいて。
「もうお前ら付き合っちゃえよー!」
「は、!」
「そのうちな」
「!!!?」
顔を上げるが、鉄朗はこっちを向かない。多分いつもの冗談なのだろう。だんだんなんでこんな奴に惑わされてんだろって馬鹿らしくなってきて、
結局あんまり考えないことにした。
1年の文化祭編 終
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きゃーぽん(プロフ) - めちゃめちゃキュンキュンするし、すーっごく面白いです!更新頑張ってください!^_^ (2022年6月5日 0時) (レス) @page50 id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
青春の餌(プロフ) - 佐野さん» わーーんありがとうございます;私の中で傑作になる予定なのでぜひこれからもよろしくお願いします!!!(大嘘) (2022年5月6日 19時) (レス) id: 08381ab857 (このIDを非表示/違反報告)
青春の餌(プロフ) - かわあいさん» 気づくの遅くなって大変申し訳ないです;ありがとうございます!ぜひ飽きずにみてほしいです; (2022年5月6日 19時) (レス) id: 08381ab857 (このIDを非表示/違反報告)
佐野(プロフ) - 更新楽しみにしてます〜! (2022年5月5日 20時) (レス) @page48 id: c029f451b1 (このIDを非表示/違反報告)
かわあい - 更新楽しみにして待ってます! (2022年4月22日 21時) (レス) @page27 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青春の餌 | 作成日時:2022年4月2日 12時