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春高を一次予選で敗れ、初めての長期オフ(と言ってもお盆中の三日間だけ)を迎えた私は宮城に来ていた。電車をおりると懐かしい感じがして、私は胸いっぱい綺麗な空気を吸いこむ。
｢A｣
｢あっ、はじめ！｣
名前を呼ばれ振り返ると、久々にみる友人の姿。キャリーバッグをゴロゴロと引いて、はじめに飛びつく。
｢ただいま！｣
｢おかえり｣
ハグを交わして、私はにこにことはじめを見上げる。岩泉一家には中学の三年間本当にお世話になった。この三日間も彼の家に泊めてもらうことになっている。
はじめはふっと笑って、｢行くぞ｣といって私のキャリーバッグを持った。
｢私持てるよ？重くないし｣
｢あ？こんくらいいんだよ。東京から座りっぱなしで疲れたろ｣
｢ふふ、ありがとう！｣
相変わらず男前だ。キャリーバッグを任せて歩き出す。
｢東京はどうだ？｣
｢楽しいよ！もー最近は部活部活ばっかで……あっ、そういえばはじめのとこはどーなの！？春高！｣
｢一次予選は通過したよ｣
｢えっ！おめでとう！！すごいじゃん！｣
たしか、青葉城西は強豪なんだっけ。北川第一の時から確かに強かった。チア部としてだが応援に行ったから何回も勝ち抜いていて感動した覚えがある。
｢ありがとうな、まー俺は出れなかったけど｣
｢人多いもんね、青城。うちのとこも一年生はほとんど出てないし｣
｢音駒だっけか？そっちはどーなんだよ｣
｢えーと、二回戦敗退でした｣
みんな頑張ってたけど、周りのレベルがあまりにも高すぎた。はじめは｢そっか、残念だったな｣と言ってくれた。
｢あれ、はじめ今日オフなんだっけ｣
｢んや。午後練。A家まで送ったら行く｣
｢あ！そうだったの！？なんかごめんね｣
｢なんで謝んだよ？時間には余裕あっから気にすんな｣
優しいはじめにキューーンとなってしまう。いかんいかん、そんな軽率に惚れていい相手ではない。コホン、と咳払いをして私はわざと別の話題を振る。
｢青城ってどんな練習するの？｣
｢どんな、って別に普通だぞ？まーつっても今日は後半練習試合だけどな｣
｢普通かぁ、強豪の普通だからなぁ｣
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きゃーぽん(プロフ) - めちゃめちゃキュンキュンするし、すーっごく面白いです！更新頑張ってください！^_^ (2022年6月5日 0時) (
レス) @page50 id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
青春の餌(プロフ) - 佐野さん» わーーんありがとうございます;私の中で傑作になる予定なのでぜひこれからもよろしくお願いします！！！(大嘘) (2022年5月6日 19時) (レス) id: 08381ab857 (このIDを非表示/違反報告)
青春の餌(プロフ) - かわあいさん» 気づくの遅くなって大変申し訳ないです；ありがとうございます！ぜひ飽きずにみてほしいです； (2022年5月6日 19時) (レス) id: 08381ab857 (このIDを非表示/違反報告)
佐野(プロフ) - 更新楽しみにしてます〜！ (2022年5月5日 20時) (レス) @page48 id: c029f451b1 (このIDを非表示/違反報告)
かわあい - 更新楽しみにして待ってます！ (2022年4月22日 21時) (レス) @page27 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青春の餌 | 作成日時：2022年4月2日 12時
