8話 ページ8
自分の手とにらめっこしてると、廊下に響いていた声が段々と私の部屋の方へと近づいて来た
｢そうなんだよ！もう本当やになっちまうってもんさ｣
｢ふふ、でも止めないんですね？何故です？｣
｢ぅえ？そ、それはだな…｣
恋バナの臭いがするぞ、私もまぜろ。
じゃなくて！！
｢誰だろうね？リーラ、何か知って…｣
そこで驚いて口を閉じる。どうやら廊下の2人は知り合いのようで、リーラは、たぶん怒ってる。
｢A様、少しばかりお待ち下さい。すぐ戻りますので｣
｢う、うん。いってらっしゃい｣
私の言葉を聞いたリーラは、すごい音でドアを開けて廊下へ飛び出て行ってしまった。
｢あ、リーラじゃねぇか！ちょっ、え、なんで怒…ぐぇ！！｣
｢わぁああ、テイルさーん！！｣
｢全く、あなたは仕事を放り出して今の今まで一体どこに｣
おん？何が起こってるんだ？コレって様子見に行った方がいいのか？でも待ってた方がいいかな…
そう考えてる間にも、リーラはテイルとか言う人を問い詰める。
｢その事か、門番に捕まって大変な目に｣
｢なんで門番に捕まるのよ、身分証どうしたの？｣
｢いや、出したぞ？出したが、ソイツと勘違いされてさぁ、約束の時間までしばらくあるって言われて客室で待たされて…｣
｢そうなんですよ、私武術の先生として呼ばれている者なのですが、もう武術の先生は来てるって言われた時はかなりビビりました｣
道中テイルと共に恋バナしてた子がテイルを庇っている様だ。リーラも落ち着いたかな、結局、あの2人は誰なんだろうか…。
キャラ紹介のコーナー
リグレラ･ノーツ(あだ名はリーラ):主人公の世話係。テイルとは一蓮托生の仲。ただのドS。冷静に判断するのと相手の攻撃を抑えるのが得意。ユレイドルとして生きてる。
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作者名：ミジンコ x他1人 | 作成日時：2016年12月26日 17時
