5話 ページ5
扉の向こうに広がっていたのは、テレビで見た洋風映画のワンシーンの様な…綺麗な食堂だった。
流石に朝だから来客なしのガラガラだ。ボッチ飯か？ それはやだな…
よくわかんないから、リーラに付いて行くと、誰もいないと思ってた食堂に、1人の女性…美人さんが既に椅子に腰掛けているのを見つけた。
私の水色の髪より少し濃い青い髪をショートカットにした、美人さんだ。 リーラだってまぁ、可愛らしいし、以前のままの容姿だったらとても肩身が狭かっただろうな…
お？ボケーッと考え事してる間に美人さんとリーラが話してた様だ。よく聞いてなかったけど、リーラが頭下げてるから多分怒られたんだろうな、と失礼なコト考えてたらリーラが戻って来た。
｢失礼しました。お嬢様、どうぞこちらの席へ｣
｢はい｣
私空気読める子。うん。大人しくします。
私が席につくのを確認した美人さんは、私に語りかけた。
｢ふふ、ダーリンはもう食べ切ってどこかへ行ってしまったのよ〜｣
あの物静かな見た目とは違い、とてもテンションが高かった…なんだよダーリンって、父ちゃんかな？
｢アマノ、朝ごはん食べましょうか｣
やはり、ここでの私の名前はアマノの方が強いみたいだ。
｢うん、お腹空いた｣
｢そうね、さぁ持ってきてちょうだい｣
そう言って美人さんは手を２回叩いた。すると、豪華な朝食がすごい量運ばれてきた。食べ切れるの？これ…
いただきますを適当に済まして、マナーなんぞ気にせずに食べた。随分と腹が減ってたみたいだ…あんなにあった食べ物がすごく減ってる…。
最終的に、半分以上は私が食べてしまった。
｢ふふ、相変わらずすごいわね〜あ、今日も先生呼んでるから、しっかりね！｣
マジすか、美人さん…。
私は正体不明の木の実を口に入れたまま固まった。
キャラ紹介のコーナー
リグレラ･ノーツ(あだ名はリーラ):主人公の世話係。テイルとは一蓮托生の仲。ただのドS。冷静に判断するのと相手の攻撃を抑えるのが得意。ユレイドルとして生きてる。
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作者名：ミジンコ x他1人 | 作成日時：2016年12月26日 17時
