4話 ページ4
｢失礼します｣
そう言いながら入ってきたのは、ピンク色の髪をした。エプロン姿の女性…メイドってやつだろうか？
｢今日からお嬢様の世話係となります、リーラと申します。よろしくお願いしますね、アマノ様｣
私が戸惑っているのがわかったのか、ここに前までいた少女ではないと見抜いたのか、彼女は都合のいい事を言った。そして、前の世界でのファミリーネームをピタリと当てられてしまった。
｢よろしく。…人前ではアマノでいいけど、2人の時はAって読んでくれると嬉しい｣
｢はぁ…？ かしこまりました。A様。あ、そうですわ、新任の世話係がもう1人いるのですが、彼女、何かとアホなので大体の事は多めに見て下さると嬉しいです｣
｢大丈夫。私もアホだから｣
｢そうなのですか？ささ、早く着替えてしまいましょう。朝食の時間ですわ｣
どうやらこのリーラと名乗るメイド、かなり口が悪いぞ…。共に働く女性に対して軽くアホって言っちゃったよ…。
そして、服を探すのに四苦八苦しながらも、着替えを終えた。
｢よくお似合いですよ、では参りましょうか｣
｢うん、行こうリーラ｣
｢はい｣
名前を覚えてもらったのが嬉しいのか、その後リーラは笑顔だった。
私はというと、リーラの含み笑い混じりの｢そっちではありませんよ｣を聞き流しながら、食堂へと向かった。
｢あ、A様、通り過ぎてしまってますよ！食堂はこちらでございますよ｣
｢うんうん？わかってたわかってたよ｣
さて、いよいよこちらでのファミリーとの記念すべき初めての出会いとなるのか！？それとも悲しきボッチ飯か！？期待に胸を膨らませ、私は扉を押し開けた
キャラ紹介のコーナー
リグレラ･ノーツ(あだ名はリーラ):主人公の世話係。テイルとは一蓮托生の仲。ただのドS。冷静に判断するのと相手の攻撃を抑えるのが得意。ユレイドルとして生きてる。
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作者名：ミジンコ x他1人 | 作成日時：2016年12月26日 17時
