びじねすかっぷる。緑 (ページ19)

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.19. 膝ページ19

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そしてそして、お昼休み。
私たちの教室には学校のアイドルことおーくまくんがやって来て、

大『 Aちゃーん、ヤスー、関西弁の子ー、ご飯いこ～！！』

馬鹿でかい声で私たちを呼ぶ彼。

安『美香ちゃんやのにな？笑』

美｢めっちゃ雑な覚え方やわ笑｣

｢ふふ、行こっか笑｣

4人で並んで歩いて、いつもの屋上に向かう。
ドアを開けると、

美｢初めて来たわ～｣

安『俺も』

って2人とも初めてなんだ。
ちょっと意外かも。

大『ん、食べよ』

安『俺美香ちゃんの隣～』

美｢ …じゃあ私も、｣

｢おーくまくん、隣行きたい｣

大『 …え、なんで』

｢そんな拒否するならいいで… ｣

ハムくんの隣にまわろうとすると、グイッと腕を引っ張られて、

大『隣狭いから、Aはここ』

…膝の上にボンッとのせられる。

美｢えー、めっちゃ目の前でいちゃつきますやん笑｣

安『ほんまにビジネスー？笑』

私から見たら目の前のふたりの方がイチャついてるように…。

大『なに、恥ずかしいの？笑』

｢ …ちょっとだけ？｣

大『あほ、否定せなこっちまで恥ずかしなるやろ』

そんなこと言いながらも下ろしてくれないのはおーくまくんなんだけど。

『｢いっただきまーす｣』

｢あ、おーくまくん。これ飲んで？｣

カポっとさっき買ってもらったいちごみるくを開けておーくまくんに飲ますと、

大『 …あっま、』

｢美味しい？｣

大『俺、この甘さ無理やわ』

｢美味しいのに… ｣

大『飲んでみいや、いつもより甘いんちゃう？』

なんてすぐ側で言われる。
ゴクンッと1口飲むと、いつもと変わらない大好きな味。

大『あ、今のん関節？』

｢うわっ、騙した？！｣

大『勝手に自爆したんAやろ笑』

｢ …やめてよねばか｣

大『その顔効果ないで笑』

｢怒ってんの｣

大『はいはい、許してね？♥ 』

おーくまくんの膝の上に載せられてるせいでいつもより全然近くで声が聞こえるから、無駄に…疲れる。

安『美香ちゃん好きな子おんの？』

美｢んーん、全く｣

安『お、一緒やん』

この流れはもしかして…？

美｢今日コスメ買うねんけど来る？｣

安『あー、姉ちゃんにプレゼントしたい、行く。』

あ、そんな話なのね。笑