びじねすかっぷる。緑 (ページ16)

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.16. アイスページ16

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｢たーだいま、今何時？｣

大『 2時』

｢遅っ｣

大『アイス食う？』

｢いらないもの押し付けないでよね｣

大『優しさやわ笑』

なんて言ってるけど絶対そんなはずない。
だっぼだぼのパーカーはおってる奴がアイスを本当が欲しいはずないもん。

｢これ食べてお腹痛くなったらどうすんの｣

大『俺が介護したるで？笑』

｢ …は、余計なお世話｣

大『そんな照れんなって』

｢全然照れてないんだけど｣

私を落とす宣言をしてからおーくまくんはずっとこんな調子。

｢ん、食べるから頂戴｣

大『え、いんの？』

｢ …要らないんだったら｣

大『太っても知らんぞ』

そう言って渡されるアイス。
…へ？食べてあげるの私なんだけど。

｢やっぱりいらない｣

大『なんでやねん、食べて』

｢お腹壊す｣

大『そん時は俺がさすったるって』

｢黙れ変態｣

大『あ、枕投げてくんなやぼけ！』

｢もううるさい… ｣

どうしてこんな夜遅くに大声出せる元気があんのよ。

大『ほんなら、半分こしよ』

手元にあったアイスクリームをパクッと一口食べて残りのアイスを渡される。
…待って、これ。

大『ふふ、間接キッス』

｢まだしてないからっ、｣

大『もしかして間接キッスだけで落ちちゃうん？？笑』

うざい、その…間接キッスって言い方も。

｢ …落ちないから、｣

1口パクッと目を瞑ってアイスを食べる。
…なんか、なんか恥ずかしい。

｢ …おーくまくん残り｣

大『 …おん、いただきます』

｢え、赤いよ？｣

大『赤ないわぼけ』

｢いったーい、枕投げないでって｣

大『さっきの仕返し』

なんて言い合ってアイスを食べ終わった深夜2時半。

大『ドキドキした？』

｢してない、｣

大『俺はした、』

｢ …へ？｣

大『あほ、んなわけあるか笑』

せっかくおーくまくんの目を見たのに、また騙された。

｢もう嫌い｣

大『俺も嫌い』

｢落とすつもりの相手にそんなこと言っていいの？｣

大『それを言うたらAもやで？笑』

あーあ、ほんとうっざいやつだ。

｢ …早く寝ようよ｣

大『ふふ、もう疲れたな』

大きなあくびをしてベッドに潜り込むおーくまくん。
掛け布団を少しめくって、

｢ …コンビニ付いてきてくれてありがと｣

大『 ……そんな無防備にベッド来んなやあほ』

これは、照れたってことでいいですか