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『まずは、このような素敵な賞をいただけたこと本当に感謝しています。支えてくださったスタッフさんたちをはじめ、シズニのお陰です。ありがとうございます』
テオという名前をもらってから早8年。
本当にここまで長かったなと思う。大きなステージの真ん中で大好きな仲間と一生涯大切な名誉ある賞をもらえて幸せしかない。
次はなんて言おうか。
元々話すタイプではないし、過去の受賞式でもメンバーの話を頷いて聞く専門だったから自分が話すとなると全身が震えて、自分の中の何かが飛び出しそうな気がする。
『ん〜……
なんて言おうか今僕自身びっくりしていて中々出てこないのですが、さっきチソンアが話していた通り、僕たちは元々８人で活動できるかわからなくて、僕はそもそもデビューメンに入ってなくて…』
そこまで言った瞬間「あ、ダメだ」って脳みそが放った。
その司令を受けて、一気に涙の決壊が壊れて、止まらなくなった。やめてくれ。涙止まってくれよ。なんて自分の意思と反して次から次へと流れ落ちる。
その姿を見たマクヒョンが僕の頭を雑に撫でる。でもその手が暖かくて優しくて、さらに涙を加速させた。
ジェノも後ろから肩をポンポンと叩き、チョンロも覗き込んで笑いかけてくれる。ロンジュンは「あぁ〜」って言いながら僕に抱きついてくる。
『………っでも、
デビューすることができて、このような賞も貰えるまで僕もNCT DREAMの一員で成長できて本当に嬉しいですし、感謝の気持ちでいっぱいですっ、』
「これからも８人で歩いていきましょう」
そこまで言って僕のスピーチを終えた。
あとで馬鹿にされるんだろうなとか、この姿が一生残るんだろうなと思うと震えちゃうけど、そんなことよりも気持ちを伝えたかった。
話を終えチソンの隣に行くと、ヘチャンが隣に立ち僕の肩に腕を回した。それがとても安心した。
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作者名：無題 | 作成日時：2023年11月3日 18時
