ぬらりくらりと 2

54話 ページ9

あの日から月日が経ち、リクオは小学校3年生、俺は小学校4年生になった。父さんが総大将を辞めてからぬら組は衰退の一途を辿った、と幹部連中は言っていた。父さんが総大将にならないなら息子をと躍起になっているが、父さんがそれは息子達が決めることだといい、止めていた。まぁ、リクオは総大将になる！と言っているため、俺には関係ない。･･･そろそろ総大将にならないと言い出しそうだけど、まぁ気にしない←

「なんじゃああああ！」
「またやられたあぁぁぁ！！！」

リクオはまだ、イタズラざかりは健在。本日も誰かがイタズラに引っ掛かっている。今日もぬら組は平和です。

『ふわぁ〜･･･ねむい』
「にいちゃん！一緒に遊ぼう！」
『ん？いいけど、イタズラには参加しないよー』
「いいよ！」

さて、リクオと遊んで来ますか。立ち上がり庭を歩くと、ズボォォ！と音と共に地面がなくなった

『うわぁっ！？』
「えへへ！ひっかかったー！」
『リークーオー！』

俺にも時々罠を仕掛けるようになったリクオ。たくましく育ったのはいいけど、お兄ちゃんをはめるのは違う･･･よな？

「へへっ！にげっ･･･うわぁ！？」
『ぶっ！何やってんだよ！』
「誰だー！こんな所に穴をほったの！」
『俺って言ったらどうする？』
「もぅ！にいちゃん！」

まぁ、俺もリクオに仕掛けるのが楽しいのは秘密。こんなイタズラなリクオを見れるのは今のうちだから、楽しんでおこうと思っている。

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