46話 ページ1
『いい天気だなぁ･･･』
どうも生死の境を生き延びたリキトです。なんとか帰って来れたのはいいんだけど、いやぁ･･･大変だった。痛いのなんの、気づいたらみんな揃ってて、おいおいと泣かれた。それに対して答えたいのに、身体は動かないし、激痛は走るしでここ１週間は身動きが取れなかった。ようやく起き上がれるようになったのだ。リクオも母さんも泣きながら喜び、毎日俺の傍に来てくれていた。
「リキト、いまいいかい？」
その時のことを思い出していると、父さんから声が掛かる。久しぶりの父さんの声に少し緊張しながら、いいよー。と言うと襖を開けて入ってきた。父さんは俺ほどではないけど怪我を負っており、 鴆曰く、神経を貫通しているため動く確率は低いって言っていた。それを見る度申し訳無さも少しあった。
「怪我はどうだい？」
『うん、だいぶいいよ。もう、動いてもそんなに痛くない。』
そうかと父さんが口を開いたのと同時に頭にドカンと衝撃が走った。
『っ！？』
「ばかやろう！前にも言っただろうが！命を投げ出すんじゃねぇって！」
父さんは少し泣きそうな声色で力一杯叫んだ。一瞬理解出来なく、父さんを見つめることしか出来ない。
「お前さんが庇ってくれたから俺ァここいるが、お前に、死んで欲しいと思っちゃいねぇ！だから、あんまり無茶をしねぇでくれ！」
泣きそうになりながら俺の身体を抱きしめる父さんは2代目でも、色男でもなかった。ただの父として、家族を思う者としての叫びだと感じた。その声を聞いた時にどれだけの心配をかけていたのか言うことが分かった。
『とう、さん、ごめん、なさっ』
父さんの気持ちが痛いほど伝わってきて、気づいたら、涙が溢れ止まらなかった。そんな俺を父さんはずっと抱きしめてくれていた。
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ゆりかめ(プロフ) - クロりんごさん» 教えて頂き、ありがとうございます＜(_ _)＞ (2019年3月9日 14時) (
レス) id: a0be7eaf10 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりかめ(プロフ) - クロりんごさん» 本当ですね。すいません、訂正します (2019年3月9日 14時) (レス) id: a0be7eaf10 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - あの、69話と70話なんですけど、良奴ではなく、奴良ですよー (2019年3月9日 12時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりかめ(プロフ) - 雀さん» ありがとうございます！そう言って頂けると物凄く嬉しいです！頑張りますのでどうぞこれこらもよろしくお願いします (2019年2月18日 22時) (レス) id: a0be7eaf10 (このIDを非表示/違反報告)
雀 - 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい！ (2019年2月17日 13時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりかめ | 作成日時：2019年2月11日 14時
