61話 ページ16
リクオside
「まて！待ちなされ！」
「木魚達磨殿･･･？」
小妖怪の間から出てきた木魚達磨。指を指しながら、大声で叫んでいた。
「なりませんぞ･･･リキト様を助けるのならまだしも、人間をまでを助けに行くなど言語道断！！」
「え？なんで？」
木魚達磨の声に周りは困惑に満ち溢れていた。だが、木魚達磨は黙らない。
「そのような考えで我々、妖怪を従えることが出来るとお思いか！？我々は妖怪の総本山･･･ぬら組なのだ！人の気まぐれで百鬼を率いらせてたまるか！！」
木魚達磨の声に驚きを隠せない。人間は妖怪を率いれない･･･。じゃぁどうする。どうして兄ちゃんを助ける？そんな考えが頭を支配する。そうすると、どくり、どくりと身体が熱くなる。そして頭の中が真っ白になった。
「てめぇ！！」
木魚達磨と青田坊が喧嘩をしだしている。人間じゃだめ。それなら、リキトとカナちゃんを救うには妖怪じゃなければならない。そう思ったと同時に口が動いた。
「や･･･やめねぇか！！時間がねぇんだよ！おめーの理屈なんか聞きたくないんだよ！！木魚達磨！！」
「？」
「なぁ･･･みんな･･･オレが人間だからダメだと言うのなら･･･妖怪ならばオマエらを率いてもいいんだな！？だったら人間なんてやめてやる！！」
どくり、どくりと血が騒ぐ。周りのことなんて考えてられない程に。
「おめーら着いてきな」
木魚達磨の制止も聞かず、バスがある場所に移動する。後ろには妖怪達が群れを成していた。
「今夜はなんだか･･･血が熱いなぁ･･･」
熱が篭ってるみたいに熱い。それを伝えるとカラス天狗が
「リクオ様言ったでしょ？それが妖怪の血です」
と答えた。心臓が早く波打つ。だがそれは苦しいものではなかった。
「血？」
「おじい様とお父様の血です。リクオ様はワシらを率いていいんです。あなたは総大将の4分の1も継いでいるのですから」
青田坊の言葉に心臓が波打つのが分かる。そうか、オレは、妖怪なのだから。待ってろよ、リキト、カナちゃん。今、助ける。
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ゆりかめ(プロフ) - クロりんごさん» 教えて頂き、ありがとうございます＜(_ _)＞ (2019年3月9日 14時) (
レス) id: a0be7eaf10 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりかめ(プロフ) - クロりんごさん» 本当ですね。すいません、訂正します (2019年3月9日 14時) (レス) id: a0be7eaf10 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - あの、69話と70話なんですけど、良奴ではなく、奴良ですよー (2019年3月9日 12時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりかめ(プロフ) - 雀さん» ありがとうございます！そう言って頂けると物凄く嬉しいです！頑張りますのでどうぞこれこらもよろしくお願いします (2019年2月18日 22時) (レス) id: a0be7eaf10 (このIDを非表示/違反報告)
雀 - 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい！ (2019年2月17日 13時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりかめ | 作成日時：2019年2月11日 14時
