56話 ページ11
『リクオ？』
「あっ･･･にいちゃん」
リクオを待っていると落ち込んだ様子のリクオがこちらにきた。こりゃぁ、妖怪のことについて言われたみたいだな。
『なんかあった？』
「うんん、なんにもない」
聞いても答えてはくれない。今、リクオに妖怪は良い奴だって言ったら悩みは無くなるかもしれない。けど、俺が知っているリクオはそれさえ乗り越えて総大将になると言う決断を出した。それが無くなってしまったらあの強いリクオはいなくなってしまうような気がして言えない。
『そっか、なんかあったらいえよ？』
「うん、ありがとう」
無言のまま、帰宅をするとじいちゃんと父さんから総会に出るように言われた。了解をし、リクオと二人で総会が行われて居る部屋に入ると、幹部らは悪事を働いたことを自慢話のように話していた。リクオを見ると、どんどん顔が暗くなっている。
「ところで総大将。今回はどういった？」
「うむ･･･そろそろ3代目を決めようと思ってな。」
その言葉に周りがザワつく。1番最初に口を開いたのはガゴゼだった。
「おお･･･それは良いですな。もう数年、いつまでも隠居された初代が代理ではお辛いでしょ･･･」
「総大将！悪事ではガゴゼ殿の右に出るものはおりますまい！」
「なんせ、今年起こった子供の神隠しは全てガゴゼ会の所業ですからな」
ガゴゼの悪行を褒め称える妖怪達。だが、じいちゃんはそんな声にはあまり耳を貸さずにこう言い放った。
「なるほどのぅ、相変わらずの現役じゃな」
「おまかせくだされ･･･」
「だか、お前じゃァダメじゃ。3代目の件は、このワシの孫、リクオに据えようとおもってな」
その言葉に総会に参加していた妖怪はザワついた。1番、驚いていたのはガゴゼのように見えた。そんなことも気にしないのかじいちゃんはリクオに総大将になれることを伝えると、リクオは途中で声を上げた。
「嫌だ！こんな奴らと一緒にいたら人間に嫌われちゃうよー！妖怪がこんな悪いやつだなんて知らなかった！おじいちゃんなんか全然にてないよー！」
そう言うと総会の場から飛び出して行った。その場はざわつきに満ち溢れた。
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ゆりかめ(プロフ) - クロりんごさん» 教えて頂き、ありがとうございます＜(_ _)＞ (2019年3月9日 14時) (
レス) id: a0be7eaf10 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりかめ(プロフ) - クロりんごさん» 本当ですね。すいません、訂正します (2019年3月9日 14時) (レス) id: a0be7eaf10 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - あの、69話と70話なんですけど、良奴ではなく、奴良ですよー (2019年3月9日 12時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりかめ(プロフ) - 雀さん» ありがとうございます！そう言って頂けると物凄く嬉しいです！頑張りますのでどうぞこれこらもよろしくお願いします (2019年2月18日 22時) (レス) id: a0be7eaf10 (このIDを非表示/違反報告)
雀 - 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい！ (2019年2月17日 13時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりかめ | 作成日時：2019年2月11日 14時
