ぬらりくらりと

34話 ページ36

『んっ…！？』

目を開けるとそこにはイケメンがいました。
朝からのどアップは心臓に悪るすぎる。
どんどん目が冴えてくると昨日の事が頭をよぎった。

『っ/////』

思い出したらなんか恥ずかしくなってきた
あぁ！考えるのよそう！うん。それがいい！←
でも、あの夢は事実だ。
…このままで行けば父さん、奴良鯉伴は確実に…
どうすればいい？見て見ぬふりをする？原作通りにすすむのを観望するだけか？色々な思いが頭の中をぐちゃぐちゃにしていく。すると声が聞こえてきた。

「おに…ちゃ…」

呼ばれた様な声がして隣を向くと俺の弟、リクオがニコリと笑いながら寝言を言っていた。そして隣には父さんが寝ている。
…俺はお兄ちゃんだ、リクオの。そして奴良鯉伴は俺の父さんだ。だったら俺は家族を護るんだ。
異世界者かも知れない。けど、俺はこの世に、この世界に生まれたんだ。異世界者は異世界者らしく見守るなんてこと俺にはできない。

「リキト様ー？リクオ様ー？朝ですよー」

つららの声が聞こえてくる。それと同時に現実に戻された。つららの声でリクオも目が覚めたみたいだった。

「…おはよー…」
『おはよ。リクオ』
「んー…お父さんは起きないのー？」
『ん？もうすぐ起きると思うよ。』
「お父さんずるいよー…僕もお兄ちゃんに抱っこされたーい…」
『後でな』
「うん！」

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