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ガチャっとドアが閉まる音がしたら
それが合図で
｢そんなオシャレして誰にあってたんだよ
色気づきやがって｣
先までとはうってかわって
怖い口調で話し出す
｢無視してんじゃねぇぞ オイ！
分かってんのか！？｣
お願い怒鳴らないで…
耳を塞ぎたくなる
ねぇどうしてこうなったの？
俯く私の胸ぐらを掴んで
手を挙げてくるこの人はお父さんなんかじゃない
怖いよ
痛いよ
助けて
でももう泣きわめく気力もない
泣いたところで何も変わらないのを知ってる
こんな日常にももう疲れたんだ
露出をしない限り見えないところばかりを痛めつけられる
痣は日に日に増えて
比例するように私の心もどんどん空っぽになる
淡い期待はもう捨てた
どうせ私なんかが幸せになる道はないって分かってるから
全部全部諦めてる
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作者名：さくら | 作成日時：2020年5月14日 7時
