41話 ページ41
にこにこと微笑んだテヒョンさんの顔を見つめたまま、返事が出来ない。
夜更かし仲間に私も入れてもらえるのかな。そしたら私は眠れない時間が楽しみになるのかな。
あれ、でも私ジミンさんがおいでって言った時は断った。お店に悪いって思ったからだ。
夜更かし仲間になったら、お店に悪いかな。
テヒョンさんは飲みかけのコーラを冷蔵庫にしまって、またソファの近くに戻ってきた。
「Aちゃん、もう寝よう。5時来ちゃうよ。」
「あっ、でも、始発が来るから、私このまま」
「だめだよ！寝ないと。夜更かしはまた今度しよう？」
えっと。だめだ。私テヒョンさんの前では結構頭が回らない。
子供の純粋な目に嘘がつけないみたいだ。取り繕う方がかえって面倒になるような。
テヒョンさんは私のそばまで歩いてきて、私と向かい合うようにしゃがんだ。
「ソファで寝て良いよ。それかジミンがいるけどベッドで寝ても良いよ。」
「ふふっ、ジミンさんの安眠妨害はできません」
「へへ、そっか。」
「ソファも大丈夫だよ。テヒョンさんが寝てください」
「Aちゃんはどうするの？」
「私は…床で寝るよ」
「体痛くなるよ？」
上目遣いで、私の顔を覗き込む。近いなあ。前髪が当たりそう。
「ジョングクさんも床で寝てるし」
「ジョングクは大丈夫、ジョングクだし、筋肉ばっかりだから」
「う、うん…？」
「わかった。じゃあジョングクと3人で床に寝よう」
それで決まりと言わんばかりに立ち上がって、いそいそと床に寝転がる。
ちょっと理屈が分からないや。ソファの方がきっと寝心地がいいんじゃないかな。
ぽんぽんとジョングクさんとテヒョンさんの間の床を叩きながら、私を見上げる。
「ほら。ここ。」
「え、でも」
「間で寝たらあったかいし寂しくないよ。」
テヒョンさんの言葉にハッとする。
こんなにストレートに気遣ってくれる。頭で考えるごちゃごちゃとした言い訳も、目の前に差し出されたテヒョンさんの温かさに触れると、所詮言い訳。まるで考えるのが無駄みたいに、自然と何処かに消えていく。
「ありがとう…」
「早く」
「うん」
催促されて、ジョングクさんを起こさないように、そして割とあっさり従った自分に吃驚して、おそるおそる寝転がる。
どこ向いたらいいのかな。
ちょっとジョングクさん側に寄りすぎたかも。
いろいろ気にしていたら、テヒョンさんの口から満足げにおやすみと聞こえた。
確かにここは、あったかかった。
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七(プロフ) - suuuさん» はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！（ ; ; ）更新頑張りますのでよろしくお願い致します〜！ (2019年5月18日 16時) (
レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
suuu(プロフ) - はじめまして♪凄く素敵なお話なので引き込まれて一気に読んでしまいました。続きを楽しみにしています^ ^ (2019年5月14日 20時) (レス) id: d89ec2794d (このIDを非表示/違反報告)
七(プロフ) - Appleさん» えぇーー(/ _ ; )めっちゃ嬉しいですー！ありがとうございます！！ (2019年4月4日 7時) (レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
Apple(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新ファイティン！ (2019年4月4日 0時) (レス) id: 075ced9f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七 | 作成日時：2019年4月3日 16時
