5話 ページ5
「いらっしゃいませ」
「あれ、君、初めましてじゃない？」
「いいえ。確かに私はまだ入って2ヶ月ほどですけど、その間に一度、団体でいらした時にお席につかせて頂きましたよ」
「やー！それは失礼、ごめんね。」
「大丈夫です！離れた席でしたし、ご挨拶も出来ていなかったので…」
「そっかそっか。じゃあ改めて、キムソクジンです。お名前は？」
「Aです。」
用意していた氷をグラスに入れながら、会話をする。ちらっと顔を見ると、笑った顔のソクジンさんと目が合う。
う、イケメン。ちょっと不意打ちに食らってしまって、隠すように慌ててお酒を注いだ。
濃いめになっちゃったかも。
「お待たせしました。」
「Aちゃん。ありがとう」
「お疲れ様です」
グラスに口をつけるソクジンさんに労いの言葉をかける。今日は仕事終わりにおひとりで飲まれるみたい。
「新人さんかぁ。慣れた？」
「先輩達が優しく教えてくれますし、何しろお客様が皆さん紳士なので、楽しく働いてます！」
「ははは、そっか」
ソクジンさんの声はよく通る。正しくは声量が多いって言うのかもしれない。
以前一度15名様の団体でいらした時に少しだけお見かけしたくらいで、こんなに至近距離でソクジンさんを認識したことはなかった。
「でさー、そう、多分あの時もいたと思うよ、ほら男でさ、目立つ顔が何人かいたでしょ？」
「目立つ顔ー？難しいですねそれは(笑)」
「えー！いたじゃん！なんか目がこんなおっきいのとか、色白のとかー、ほらー！」
若くして期待される、将来有望株(ママが言ってた)の彼は、その育ちの良さが溢れる見た目からは想像がつかないほど、おしゃべりで面白い方だった。
「ソクジンさんも目が大きいですよね」
「まあね？あの中で僕が1番イケメンだったと思うよ」
ソクジンさんは、そう言ってウインクをした後、ケラケラと笑った。
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七(プロフ) - suuuさん» はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！（ ; ; ）更新頑張りますのでよろしくお願い致します〜！ (2019年5月18日 16時) (
レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
suuu(プロフ) - はじめまして♪凄く素敵なお話なので引き込まれて一気に読んでしまいました。続きを楽しみにしています^ ^ (2019年5月14日 20時) (レス) id: d89ec2794d (このIDを非表示/違反報告)
七(プロフ) - Appleさん» えぇーー(/ _ ; )めっちゃ嬉しいですー！ありがとうございます！！ (2019年4月4日 7時) (レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
Apple(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新ファイティン！ (2019年4月4日 0時) (レス) id: 075ced9f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七 | 作成日時：2019年4月3日 16時
