34話 ページ34
ジョングクさんは早速道路の方を向いて、近くにタクシーがいないか探し始めた。
「ちょっと、待ってくださいタクシーは」
「えっ？」
「タクシーはいけません、本当、自力で帰れるんで」
「はぁ…。なんでですか。」
往生際の悪い私に呆れ顔のジョングクさんはため息を吐いた。一応言い分を聞いてくれるらしい。
でもお金ないとか言えない…。あ！4千円で行けるところまで行ってもらってそこから歩けば良いのでは？…違うわ靴擦れしてたんだったわ。
言い訳は用意できてなくて、この期に及んで言いよどんでいると
「いいよ。出すよタクシー代くらい」
私が恐れていたワードが飛び出した。
「いえ！それは出来ません！そんな迷惑かけられないです！」
「てことはタクシー代が無いってことだったんですね」
「あ…。いやとにかく！大丈夫です。一旦お店戻って相談してきますよ！」
意外と鋭いジョングクさんに怯えながら訴える。この状況では最善の方法な気がした。
「店にまだ人いるんですか？」
「え？」
「行ってみますか？」
なんだかもう、ジョングクさんに関しては取り調べに近いものを感じる。
ジミンさんはずっと心配そうな顔をして私を見つめているし、なんだか本当に申し訳ない。
「あのさ」
なかなか次に進まない中聞こえた声に、3人で一斉にテヒョンさんを見る。
「俺ら今から家で飲み直そうっつってたじゃん。もう呼べばいいんじゃないの。」
なんて？
「…俺は良いけど」
「え、でも女の人ですよ？」
「誰も襲ったりしないじゃん」
「そうだよ。それに足も怪我してるんだよ？」
なんだか意見がまとまったらしい男性陣が私を見る。
まって。展開が速い上にあまりに強引じゃないか？
私はあくまでも皆さんにこれ以上迷惑をかけたくないのであって…
「どっちが良いですか？タクシー代奢られるのと、家に来るの」
お兄さんそれはパワーワード過ぎませんか？
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七(プロフ) - suuuさん» はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！（ ; ; ）更新頑張りますのでよろしくお願い致します〜！ (2019年5月18日 16時) (
レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
suuu(プロフ) - はじめまして♪凄く素敵なお話なので引き込まれて一気に読んでしまいました。続きを楽しみにしています^ ^ (2019年5月14日 20時) (レス) id: d89ec2794d (このIDを非表示/違反報告)
七(プロフ) - Appleさん» えぇーー(/ _ ; )めっちゃ嬉しいですー！ありがとうございます！！ (2019年4月4日 7時) (レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
Apple(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新ファイティン！ (2019年4月4日 0時) (レス) id: 075ced9f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七 | 作成日時：2019年4月3日 16時
