33話 ページ33
心配そうなジミンさんの顔が視界に映り込む。
「どうした？」
さっきのスマートなジミンさんを思い出して慌てて財布をしまう。この状況がバレたら、タクシー代くらい出すよとか言い出しそうな気がした。
「大丈夫でした！はい！心配かけちゃってすみません。」
「本当？俺らもう行くけど1人で大丈夫なの？」
「はい！全然余裕です！」
「…どうやって帰るんですか？」
ずっと黙っていたジョングクさんが、1番後ろから私を疑うような、または不安そうな顔で言った。
「えっと、帰りは…ご心配なく！本当に大丈夫なんで」
「いや、俺らもそんな見え見えの嘘信じて女性1人置いてく馬鹿じゃないです」
「う、嘘ですか…」
「嘘でしょう」
「…」
ジョングクさんが私の反応を見てため息をついた。ごめんなさい、と子供みたいな謝罪が自然と口から出た。ちょっと俯いちゃう。
私ってば何やってんの。
なんか良い言い訳ないかな、これ以上迷惑をかけずにお三方には帰って頂けると私としても1番良いのですが。
「今どういう状態なんですか？靴擦れしてるのは分かりました。仕事終わりですか？」
「…はい。」
「今日はお家に帰る予定で？」
「…はい。」
職務質問ってこんな感じかな。尋問が続く。
私とジョングクさんのやりとりを残った2人が見てる。テヒョンさんは首をきょろきょろさせてる。
「で、今日はどうやって帰ろうとしてたんですか？」
「電車に乗る予定でした。」
「え、まだあるんじゃないの？」
「いや、もうないよ」
ジミンさんが時刻表を調べようとしたが、テヒョンさんがそれを阻んだ。あれ、もしかして皆さんも…
「皆さんも今日はお帰りですか？」
「うん。今から家。」
「え、電車はもう…」
「俺らこれが最寄りだから」
これと言いながら通りの突き当たりにある駅を指差すテヒョンさん。そうでしたか…。
「タクシー呼びましょ」
ジョングクさんは最後の私達のやりとりを見届けてからそう提案した。
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七(プロフ) - suuuさん» はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！（ ; ; ）更新頑張りますのでよろしくお願い致します〜！ (2019年5月18日 16時) (
レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
suuu(プロフ) - はじめまして♪凄く素敵なお話なので引き込まれて一気に読んでしまいました。続きを楽しみにしています^ ^ (2019年5月14日 20時) (レス) id: d89ec2794d (このIDを非表示/違反報告)
七(プロフ) - Appleさん» えぇーー(/ _ ; )めっちゃ嬉しいですー！ありがとうございます！！ (2019年4月4日 7時) (レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
Apple(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新ファイティン！ (2019年4月4日 0時) (レス) id: 075ced9f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七 | 作成日時：2019年4月3日 16時
