30話 ページ30
「今日は一日中ありがとね！お疲れ様！」
「はい。ありがとうございました。お先に失礼します」
店のドアを出る。
正直に言う。今日は疲れた。流石に私も本気で眠たいしすぐに寝れるんじゃないかと思う。
打ち上げを終え、まず駅までOGのお姉さんをお見送りした私達はそのままお店に向かい、それから何時間経ったか。
仕事のようで仕事じゃない時間と、その延長線上にある仕事をこなしてきた私の長い1日がまもなく終わろうとしている。
たくさん歩いたせいか少し重たく感じる脚を一歩一歩感じながら駅までの道を着実に進んでいく。
…重たいだけじゃない、なんかかかとの辺りが…痛い！
しまった、と反射的に立ち止まる。靴擦れだ。この靴は歩きやすいはずなのに。
流石に歩き回りすぎたのか。
一度靴を脱いで確認してみよう。
「うわぁ…」
つい声が漏れる。思っていたより傷口が大きい。完全に皮が剥けていてきっと動くたびに痛い、というかもう立ち止まっていても痛い。
なんでもっと早くに気づかなかったんだろうと思いながら一度靴を履こうとするが、顔が歪んでいくのが分かる。これ、無理かも。
数秒間悩んだ末に、靴を履くのを断念した。目尻にはほんの少し涙が滲んでいた。
コンビニに寄って絆創膏を買おう。駅までは歩いてあと6分程かかるが、コンビニなら1〜2分で着く。まずは手当てをするのが賢明だろう。
週末の飲屋街から片足裸足の女が駆けてきても誰も気に留めない。と言い聞かせ、コンビニまでちぐはぐな足元で急いだ。
見えてきた看板に安心感が押し寄せる。いらっしゃいませーという店員さんの声が私に届く前に、私の意識は陳列棚にあった。一応この姿恥ずかしいんだから。早く絆創膏貼って靴履きたい。
日用品の棚から目当ての商品を取りレジに並ぶ。会計を済ませる客を待つ。時間が気になりスマホを見ると、体感より時間は過ぎていたようで、終電の4分前を指していた。
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七(プロフ) - suuuさん» はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！（ ; ; ）更新頑張りますのでよろしくお願い致します〜！ (2019年5月18日 16時) (
レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
suuu(プロフ) - はじめまして♪凄く素敵なお話なので引き込まれて一気に読んでしまいました。続きを楽しみにしています^ ^ (2019年5月14日 20時) (レス) id: d89ec2794d (このIDを非表示/違反報告)
七(プロフ) - Appleさん» えぇーー(/ _ ; )めっちゃ嬉しいですー！ありがとうございます！！ (2019年4月4日 7時) (レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
Apple(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新ファイティン！ (2019年4月4日 0時) (レス) id: 075ced9f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七 | 作成日時：2019年4月3日 16時
