22話 ページ22
「ジョングクさん、今日は最後までフリマ担当ですか？」
「はい。」
私が気を取り直して質問すると、ジョングクさんも冷静に返答してくれる。目は合わないけど。顔はこっちを向いてても目が私のちょっと横を見てる。
「あれ、何時までやってるんですか？ここ」
「17時には閉めますよ。あ、でもフリマだから前後するかも」
「そう。陽が落ちたら寒いでしょうね。」
そう言うと、ジョングクさんは私を見つめた。あれ。また目を見てくれるんだ。
「Aちゃーん！見て！いろいろ買っちゃった！」
ブースの隅にあるレジから歩いてきたお姉さんが嬉しそうに買い物袋を持ち上げる。
「わぁ、何買ったんですかー？」
「ママのとこ行ってからお披露目会したげる！」
「楽しみですー！」
「Aちゃんは何か買うの？先戻ってようか？」
「あっ…」
思わずジョングクさんを見る。キョトンとした顔。かわいい。
「えっと、私も戻ります！」
「そっか。あ、ありがとうございました！」
お姉さんがジョングク店員にお礼を言うと、「お買い上げありがとうございます」と笑った。
「笑えるの！？」
「はっ？」
「え？(笑)」
シンプルに失礼な私と、思い切り疑問符をぶつけたジョングクさんと、Aちゃん何言ってんの？なお姉さん。
あれ、この温度差、デジャヴ。
「あ、ごめんなさい忘れてください」
「はぁー…ほんと変ですよ」
「大丈夫？(笑)」
そろそろ戻るよーと先を越され、慌ててジョングクさんに頭を下げる。
下げたまんま顔は見ずにそそくさと退散。ごめんなさーい！
お姉さんに追いついて、並んで歩く。仲良いの？と聞かれたけど、うーん。お客様だしなぁ。…あ、お客様なのに私なんてこと…
「さっきの私、失礼でしたよね。」
「うん？そうね。笑えるの？って言ってたね」
「失礼ですよね、ですよねぇ…」
「仲良いんじゃん(笑)」
お姉さんは勘違いなさっている…あの方はまだ数回しかお話ししたことのないお客様…としょんぼりしたまま、ステージのある会場に戻る。
来賓席と書かれたプレートに少し肩身が狭く感じた。
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七(プロフ) - suuuさん» はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！（ ; ; ）更新頑張りますのでよろしくお願い致します〜！ (2019年5月18日 16時) (
レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
suuu(プロフ) - はじめまして♪凄く素敵なお話なので引き込まれて一気に読んでしまいました。続きを楽しみにしています^ ^ (2019年5月14日 20時) (レス) id: d89ec2794d (このIDを非表示/違反報告)
七(プロフ) - Appleさん» えぇーー(/ _ ; )めっちゃ嬉しいですー！ありがとうございます！！ (2019年4月4日 7時) (レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
Apple(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新ファイティン！ (2019年4月4日 0時) (レス) id: 075ced9f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七 | 作成日時：2019年4月3日 16時
