20話 ページ20
フリーマーケットのブースが見えてくる。
屋台ふたつ分以上のスペースに、1番奥だからだろう、通路側にも商品を出している。通路と平行にハンガーラックがいくつか、男女分かれて並んでいた。
お姉さんは近づくにつれワクワクが隠せないみたい。「まって！思った以上にいろいろあるよ！」と私の上着の袖をピンピン引っ張る。
「いらっしゃいませー！今なら小物2点セットで300円！3点セットで500円ですよー！」
男性の大きな声。法被を着てメガホンを持った男性が一際目立っている。だいぶ盛り上がっているようだ。
到着の少し手前で、お姉さんは気になる商品を見つけたらしく、ぱたぱたと走って行ってしまった。
「いらっしゃいませ！そちら現品限りです！これもセットですよ！」
「えー！安ーい！」
もうセールストークが始まっている。ワンテンポ遅れて入る私にもいらっしゃいませ！と声をかける元気な男性。
「え！！？」
「あっ…」
そこにいたのは、法被を着てメガホンを持って元気に商売をするジョングクさんだった。
「ジョングクさん！！」
「ど、どうも…」
「お知り合い？」
驚く私と、急にしおらしくなるジョングクさんと、私達を見て首を傾げたお姉さん。
照れたのかジョングクさんはメガホンをいじいじして、どうしていいのかわからないって顔に書いてる。
私も、あんな姿のジョングクさん想像出来なかったから、目の前の通常運転(私の前での)ジョングクさんをまじまじと見てしまう。
あ、また黙って見つめてしまった！と気づいた時にはもう遅くて、お姉さんは「私中も見てくる〜」と進んで行っちゃったし、お姉さんに何か言いかけて諦めた若干挙動不審なジョングクさんと2人きりになってしまった。
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七(プロフ) - suuuさん» はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！（ ; ; ）更新頑張りますのでよろしくお願い致します〜！ (2019年5月18日 16時) (
レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
suuu(プロフ) - はじめまして♪凄く素敵なお話なので引き込まれて一気に読んでしまいました。続きを楽しみにしています^ ^ (2019年5月14日 20時) (レス) id: d89ec2794d (このIDを非表示/違反報告)
七(プロフ) - Appleさん» えぇーー(/ _ ; )めっちゃ嬉しいですー！ありがとうございます！！ (2019年4月4日 7時) (レス) id: fe0f850a86 (このIDを非表示/違反報告)
Apple(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新ファイティン！ (2019年4月4日 0時) (レス) id: 075ced9f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七 | 作成日時：2019年4月3日 16時
