四十六話:帰国 ページ48
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貴「あー、ここの計算も間違えてんだ…この資料まとめた無能誰だよ…。エーミール、この年の戦死者の人数何人だっけ？」
em「それならここに資料がありましたね、えーっと……。」
ここじゃ話しにくいですし場所を移しましょう、というエーミールの提案で図書館の隣の部屋へ移動した俺たち。そして先ほどから書類に隅から隅まで目を通し修正を重ねているが、なんとも修正点が多い。
軽く愚痴をこぼせばその度にエーミールに宥められ、なんとか作業を続ける。なんで俺が知らない奴の尻拭いなんか、と不満を訴えるが、そういえば自分から名乗り出したことを思い出し大人しく口を閉じるしかなかった。
エーミールは参謀でありながらも図書館に入り浸っており、影で管理人と呼ばれているのは有名な話だ。そのため膨大な数の情報が仕舞われている図書館の配置をほとんど暗記していて、求めている情報をすぐに得ることがができる。書記長が彼を指名したのはそのためだろう。
エーミールが助太刀してくれたおかげで迅速に修正をすることができ、30分ほどすればあれだけあった紙の山も残り一枚となっていた。
この作業が終わればようやく部隊の方に顔を出せるため、体を動かせる。運動が好きな俺はこのデスクワークが苦痛で仕方がないが、それでも残りあと少し。
頑張ろう、とラストスパートのエンジンを鳴らしたところで、部屋の扉が開かれた。どうやら誰か入ってきたらしい。
今までこの部屋には俺とエーミール以外誰もいなかったため、やはり誰かが来ると意識が一瞬そちらへ持っていかれる。顔を上げ扉の方を向けば、これまた久しぶりの人物が紫色のストールを揺らして入ってきた。
？「エーミールいるか？…あれ、」
貴「兄さん！？」
なにやら大量の紙を小脇に抱え入ってきた人物。それは、現在他国で潜入捜査を行なっているはずの兄さんであった。
半年ぶりであろうほどの再会に、思わず机を叩いて立ち上がる。向かいの席に座っていたエーミールも、キョトンと目を丸くして驚いていた。
ni「Aもいるじゃん、久しぶり。」
貴「久しぶり、って…国に帰ってきて大丈夫なのかよ？」
ni「でっかい情報手に入れたからね、これは口先で説明しないとめんどくさいやつだから戻ってきちゃった。」
貴「なるほど…。」
彼は真面目であるため任務を投げ出して帰ってきたのではないか、という心配は勿論なかった。しかしでかい情報、というのはなんなのだろうか。
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傘木わう(プロフ) - ピースさん» ご協力ありがとうございます、よろしくお願いします！！ (2022年5月8日 19時) (
レス) @page48 id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
ピース - 検索避け!そうでした,ごめんなさい次から気をつけます (2022年5月6日 8時) (レス) id: b650542de4 (このIDを非表示/違反報告)
傘木わう(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます！沢山の人と絡ませたいあまりにどんどんとキャラを出しています…検索避けにご協力くださると嬉しいです！親しい仲には気を抜いてしまう系男子です、ぜひ！！！ (2022年5月5日 19時) (レス) @page47 id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
ピース - 更新お疲れ様です！エミさんがでてきましたね！初期のような敬語ではなく、崩しているのが完成度高杉くん、、惚れていいですか？ (2022年5月5日 0時) (レス) @page47 id: 3795c39556 (このIDを非表示/違反報告)
傘木わう(プロフ) - 三日月さん» わ、コメントありがとうございます！！皆あまりすぎる褒め言葉いただけて光栄です…！！応援ありがとうございます、頑張ります！！ (2022年4月25日 22時) (レス) id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：傘木わう | 作成日時：2022年4月4日 0時
