四十五話:機嫌 ページ47
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いや厳密に言えば別に禿げてはいないのだが。
彼は生まれつき色素が薄いらしく髪の毛の色が薄いクリーム色のため、遠くから一目で見るとスキンヘッドに見えるのだ。
ちなみに彼が一番気にしている問題はさらっと婚期を逃しそうなことである。彼は顔が整っている方であるし女性の扱いもしっかりとしているのに何故、と聞かれれば、理由は彼が童て……おっと、失礼。
em「ひ、久しぶりですね。いい加減笑うのやめましょうか？」
貴「っふ、いや笑ってねぇよ。」
em「声震えてますよ。」
いかにも不服そうな表情で読んでいた本を閉じ、こちらに向き直る彼。メイドに怒られ恥ずかしかったのだろう、その頬は淡く染まっていた。
em「何か用がありました？」
貴「おう。この書類はエーミールの力が必要らしくてな…。」
持っていた書類を渡しながら、エーミールが座っていた席の向かい側の椅子を引いてどっかりと座り込む。
なるほど、とエーミールが書類に目を通してる間に、喉が渇いたためエーミールの席に置かれていたコーヒーに口をつけた。
em「え、この書類だいぶ古いやつじゃ…って！それ俺のコーヒー！！」
貴「減るもんじゃないんだからさぁ〜！ね！」
em「減っとるがな」
眉根を寄せてこちらを睨んできたエーミールにニコニコと笑い返す。男同士なんだし細かいことは気にすんなってー！
その後呆れたと言わんばかりに大きなため息を吐いたエーミールは、新しいのを作りますねとこめかみに青筋を浮かべた。
em「というかこの書類、Aさんが担当するものなんです？貴方この戦いの時大怪我して後半ほとんど寝込んでたじゃないですか。」
貴「ダサい話掘り返すのやめてくんね？これは書記長のお手伝い。あの人そろそろ過労死するだろ。」
em「Aさん人の心あったんですか…。」
貴「おいこらてめぇ俺をなんだと思ってた。」
手際よく新しいカップにコーヒーを淹れて戻ってきたエーミール。心外なことを言われたため机の下で足を踏めば、彼は面白いほど大声をだして反応した。
em「痛ァ！？」
「エーミール様、図書館ではお静かに！」
em「ハイ！！！」
貴「くくくっ……」
先ほどとは違うなにやらおっかなそうなメイドに怒られたエーミールは、声を裏返しながら肩を跳ねさせ返事をした。
すこしからかいすぎたらしい。涙目でこちらを睨んでくる彼の機嫌を直すのは少々手こずりそうだ。
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傘木わう(プロフ) - ピースさん» ご協力ありがとうございます、よろしくお願いします！！ (2022年5月8日 19時) (
レス) @page48 id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
ピース - 検索避け!そうでした,ごめんなさい次から気をつけます (2022年5月6日 8時) (レス) id: b650542de4 (このIDを非表示/違反報告)
傘木わう(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます！沢山の人と絡ませたいあまりにどんどんとキャラを出しています…検索避けにご協力くださると嬉しいです！親しい仲には気を抜いてしまう系男子です、ぜひ！！！ (2022年5月5日 19時) (レス) @page47 id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
ピース - 更新お疲れ様です！エミさんがでてきましたね！初期のような敬語ではなく、崩しているのが完成度高杉くん、、惚れていいですか？ (2022年5月5日 0時) (レス) @page47 id: 3795c39556 (このIDを非表示/違反報告)
傘木わう(プロフ) - 三日月さん» わ、コメントありがとうございます！！皆あまりすぎる褒め言葉いただけて光栄です…！！応援ありがとうございます、頑張ります！！ (2022年4月25日 22時) (レス) id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：傘木わう | 作成日時：2022年4月4日 0時
