四十三話:参謀 ページ45
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気がつけば一人廊下に取り残されていたこと現場を悲しく思いながら、それよりマジで何だったんだあいつらと愚痴をこぼして書記長室へ急ぐ。
書記長というのは、すべての書類を管理しているお偉いさんのことだ。他にも会議の進行をしたり情報部隊と連携を取ったり…なかなか多忙な人である。書記長は俺よりも階級が上であるため、書類提出が遅れることは許されない。
怒られるのも嫌なため少々急足で向かえば、5分ほどで書記長室に着いた。この要塞広すぎるだろまじで。5分で着ければ近い方である、感覚が狂っている。
重厚な造りで施されている扉を数回ノックして所属と名前を名乗れば、どうぞ、と落ち着いた低い声が返ってきた為扉を開けた。
中は大惨事であった。机の上はもちろん、床の上にまで進出している書類の山。その書類の山に囲まれてカタカタと機械をいじって文字を打っているのは、目の下にしっかりと隈をつけた書記長とその補佐だった。
貴「…昨夜西の街で捕らえた山賊の報告書を持ってきました。」
書記長「……あぁ、そこに………。」
貴「わ、わかりました。…何かお手伝いできることはありますか？」
今にも死にそうな掠れ声で返事をした書記長に情が湧いてしまった俺は、思わず自分から仕事を回収しに行った。仕方ない、だってこのままだとこの人過労死するだろ。
虚な目でこちらを見上げ、目を見開いた書記長。神を見るかのようなその目で、彼は俺の近くに積んであった書類山に目を向けた。
書記長「そこにあるやつ、上から30枚だけお願いしたい…。前の戦争で使えなくなった備品の数の報告書にミスがあったらしくて…。そこら辺は、参謀のエーミールが知ってるはずだからそいつから指示を仰いでくれ…知ってるか？エーミール・マンダーラー・オリオン…。」
貴「あー…はい存じております。それではこれが出来次第また提出しにきますね。」
書記長「ありがとうっ…！！」
天からの糸に縋るように頭を下げた書記長を最後に、俺は書記長室を後にした。
エーミール・マンダーラー・オリオン…。会うのはいつぶりだろうかと考えながら。手に持った書類を抱えて図書室の方へ急いだ。
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傘木わう(プロフ) - ピースさん» ご協力ありがとうございます、よろしくお願いします！！ (2022年5月8日 19時) (
レス) @page48 id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
ピース - 検索避け!そうでした,ごめんなさい次から気をつけます (2022年5月6日 8時) (レス) id: b650542de4 (このIDを非表示/違反報告)
傘木わう(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます！沢山の人と絡ませたいあまりにどんどんとキャラを出しています…検索避けにご協力くださると嬉しいです！親しい仲には気を抜いてしまう系男子です、ぜひ！！！ (2022年5月5日 19時) (レス) @page47 id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
ピース - 更新お疲れ様です！エミさんがでてきましたね！初期のような敬語ではなく、崩しているのが完成度高杉くん、、惚れていいですか？ (2022年5月5日 0時) (レス) @page47 id: 3795c39556 (このIDを非表示/違反報告)
傘木わう(プロフ) - 三日月さん» わ、コメントありがとうございます！！皆あまりすぎる褒め言葉いただけて光栄です…！！応援ありがとうございます、頑張ります！！ (2022年4月25日 22時) (レス) id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：傘木わう | 作成日時：2022年4月4日 0時
