二十五話:国王 ページ27
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二時間ほどで会議が終わった。その間結局馬の耳に念仏作戦(聞き流し)してた。隊長にはとりあえずそれっぽい適当なこと報告しておこう、俺に押し付ける方が悪いんだからな。(鼻ほじ)(最低)(無能)
会議も終了の挨拶まで終わり、さてようやく解放された。本来ならこのまま隊にすぐ戻らないといけないのだが、なんせ雑用終わりだ。少しくらい羽を伸ばさせていただきたい。
とりあえず他の隊見にいったりしてみようかな、とぼんやり考えていれば、後ろから重厚感のある声で呼び止められた。このトーンと肌で感じる僅かな圧はグルッペンを連想させるが、この声はグルッペンの声ではない。
その声が聞こえてすぐ、俺は後ろを振り返り跪いた。
貴「ハッ、ダン国王。」
国王「そう固くならなくてよい。」
顔を上げてくれと言われたため、膝を伸ばして起立する。
こちらは、V国国王のダン・フルネット様。かなりの老人で少々気難しいが、しっかりとしていて国民からの支持も厚い。正直、俺はこの人のことが好きだし信頼している。
だがしかし。全隊長(副隊長)が集まっているここで話かけられたため何せ人目が多い。視線が。視線が痛い。
会議室を出ようてしていた他の部隊の隊長たちも、足を止めて引き返してきた。いや帰っていいって。
国王「スティーブはまたサボっているのか。」
貴「………。」
さァーーーて！！どう答えようかな！！こんなにたくさんの隊長が見てるんだ、下手したらクビにされるね！！！
ここで「はい」なんて答えてみろ！！たちまち噂が広がるぜ！！近接部隊の副隊長が隊長の悪口言ってましたってなァ！！！ひーー！！！怖い！！！！
汗をかきながら笑って震えているリトルサイズの俺が見えた気がした。アッ死_____………って顔してる。なんて可哀想なんだ今助けてやるからな俺。
貴「…自分から出席させてほしいと頼み出ました。最近書類仕事が多くスティーブ隊長は疲れが見えましたし…他の隊の状況も把握しておきたいなと思いまして。」
国王「成る程、いい心がけだな。これからも頑張ってくれ。」
貴「ハッ。」
そう言うとマントを翻してゆっくりと会議室を退出していった国王。
あぁ緊張したと震えた声で胸を押さえて膝から崩れ落ちれば、オスマンが近くに寄ってきてお疲れ様と憐れむ目でこちらを見てきた。なんかちょっとムカついた。
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【設定のページに国王の情報が追加されました】
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傘木わう(プロフ) - ピースさん» ご協力ありがとうございます、よろしくお願いします！！ (2022年5月8日 19時) (
レス) @page48 id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
ピース - 検索避け!そうでした,ごめんなさい次から気をつけます (2022年5月6日 8時) (レス) id: b650542de4 (このIDを非表示/違反報告)
傘木わう(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます！沢山の人と絡ませたいあまりにどんどんとキャラを出しています…検索避けにご協力くださると嬉しいです！親しい仲には気を抜いてしまう系男子です、ぜひ！！！ (2022年5月5日 19時) (レス) @page47 id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
ピース - 更新お疲れ様です！エミさんがでてきましたね！初期のような敬語ではなく、崩しているのが完成度高杉くん、、惚れていいですか？ (2022年5月5日 0時) (レス) @page47 id: 3795c39556 (このIDを非表示/違反報告)
傘木わう(プロフ) - 三日月さん» わ、コメントありがとうございます！！皆あまりすぎる褒め言葉いただけて光栄です…！！応援ありがとうございます、頑張ります！！ (2022年4月25日 22時) (レス) id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：傘木わう | 作成日時：2022年4月4日 0時
