十三話:点検 ページ15
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倉庫からよいしょよいしょと運んできたのは木製の剣。さっきは木刀といったが……これは木刀よりも木剣の方が正しいな。
まぁなんてったって俺たちは近接部隊だから、一番剣の扱いに慣れてもらわなきゃいけない。そのため武器を使う訓練ではだいたい剣を使うのだ。
…しかし、どれも年季が入っている。傷がついていたり一部かけていたり…。
ささくれなどがあったら危ないため、大雑把に点検だけしておくことにした。もうそろそろ新しいやつ経費で頼むか…。
そんなことを考えながら転換を繰り返していれば、いつきたのか後ろからスティーブ隊長に声をかけられた。
スティーブ「A、これが本日中にやってほしい新兵の訓練メニューだ。新兵全員の名簿もついてる。」
貴「成る程、把握いたしました。わざわざありがとうございます。」
なかなかの暑さの書類の山(作成者は俺)(あいつ自分の手柄のように言いやがって)(お前印刷しただけだろ)を受け取る。初日だから引き締めていけよ、という一言に頷けば、それじゃあとスティーブ隊長は去っていった。
ボードに書類を挟んでからパラパラと紙を捲る。見てみると、紙の九割が名簿だった。この名簿用紙も俺が作成したため、全員の名前もうっすらと覚えている。うっっっすらと。
しかし次のページをめくると行だけが書かれた見慣れない紙が出てきて困惑する。これは俺作ってねぇな。
紙には桃色の付箋がついていてそこに書かれた文字を読めば、隊長の字で「新兵一人一人のアドバイスや気づいたことなどのメモ用紙」と書かれていた。成る程一言感想欄付きと。えめっちゃダルくない？？
夏休みの一行日記とか毎日ちゃんと書いたことがない。いつも最終日に全て書き上げていたが、それはみんなそうだろう。
そんな？？俺に？？この仕事押し付けちゃいますか？？
多少イラッときたが流石に相手は上官。深呼吸をひとつして落ち着かせた。
困った隊長は何も今に始まったことじゃない。それにあの人は、書類仕事はできないし面倒ごとは嫌うけど、しっかりする時はしっかりする男だ。
さぁ仕事の続きをしよう。早くしないと新兵が来てしまう。
そう思って武器の山に視線を戻した時、山の向こうに一人の青年が立っていることに気がついた。
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傘木わう(プロフ) - ピースさん» ご協力ありがとうございます、よろしくお願いします！！ (2022年5月8日 19時) (
レス) @page48 id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
ピース - 検索避け!そうでした,ごめんなさい次から気をつけます (2022年5月6日 8時) (レス) id: b650542de4 (このIDを非表示/違反報告)
傘木わう(プロフ) - ピースさん» コメントありがとうございます！沢山の人と絡ませたいあまりにどんどんとキャラを出しています…検索避けにご協力くださると嬉しいです！親しい仲には気を抜いてしまう系男子です、ぜひ！！！ (2022年5月5日 19時) (レス) @page47 id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
ピース - 更新お疲れ様です！エミさんがでてきましたね！初期のような敬語ではなく、崩しているのが完成度高杉くん、、惚れていいですか？ (2022年5月5日 0時) (レス) @page47 id: 3795c39556 (このIDを非表示/違反報告)
傘木わう(プロフ) - 三日月さん» わ、コメントありがとうございます！！皆あまりすぎる褒め言葉いただけて光栄です…！！応援ありがとうございます、頑張ります！！ (2022年4月25日 22時) (レス) id: c70dfcf180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：傘木わう | 作成日時：2022年4月4日 0時
