ページ ページ30
｢はあ……フロイド、こんなことに熱くなるなんて君らしくないな。……事情は知らないが、Aを離してやってくれないか｣
｢ウミヘビくんまで。別に取って食おうとしてるわけでも絞めようとしてるわけでもねえのに、なんだよ｣
｢ジャミルくんもそう言ってんだからいい加減諦めて欲しいんスよ。ほんとに｣
いつの間にか、一触即発の状況が作り上げられてしまった。
フロイド先輩と、ラギー先輩&スカラの副寮長の1vs2の構図。私を放ったらかしで言い合いが始まっている。ちなみに私はフロイド先輩に担がれたままお飾り状態だ。
同じ寮のラギー先輩はともかく、スカラの副寮長までもが心配をしてくれているようで少しだけ感激している。
だが、今の私は別に心配するような状況ではない。
だって私がフロイド先輩に運ばれていた理由は＿＿＿＿
｢あの、フロイド先輩は……ただ、おれのバイトの制服取りに行くのに着いてきてくれてるだけなんですけど……？｣
｢｢は？｣｣
｢うんうん。雑魚ちゃんの言う通りなんだけどお？｣
＿＿＿＿｢てかなんでおれのこと担いでんすか！ 自分で歩けます!!｣
＿＿＿＿｢……えー、近所のガキはこうするとみんな喜ぶのにい。うーん、でもお。雑魚ちゃんとオレとじゃ歩幅違いすぎない？｣
＿＿＿＿｢前半は仕兼ねるけど、後半はその通りだと思います……｣
＿＿＿＿｢じゃあ問題ないねえ｣
｢そうならそうと早く言え｣と2人から言われてしまったが、最初のセベクの時から私は再三ずっっっと同様のことを叫んでいたはず……
そう伝えると、2人はバツが悪そうにフロイド先輩に謝っていた。
別れる際、スカラの副寮長には｢問題は起こすなよ｣と肩を叩かれ、ラギー先輩には何故かうらめしそうな目線を向けられた。
＿＿＿＿一悶着あったが、久々に向かうオクタは純粋に楽しみだ。
｢アズールが熱心にSMS返信してた相手ってもしかしなくても雑魚ちゃん？｣
｢はい。首領にはよく構ってもらってます！｣
｢ふうん。ね、オレとも交換しよ｣
目的地が近い、ということでもう肩からは降ろしてもらいフロイド先輩と並んで歩いている。
｢
(それ以外のどこで見ればいいのかは分からないけど)
……私のことを子供扱いしてくるのは、流石にやめて欲しいが。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 583人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茜(プロフ) - 与太話さんおかえりない！！更新楽しみに待たさて頂きます (3月24日 1時) (
レス) @page40 id: 6b9c28a133 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 何度も繰り返し読み返しては、ゲラゲラ笑わせていただいております！またいつか更新かかるといいなぁ (11月21日 15時) (レス) @page40 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - 殿堂入り？！すげー！！絡ませるの難しいですがチェーニャと絡ませて頂ければ嬉しいです！ｱｯ、イデア氏も… (2022年2月1日 12時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！ふわ〜！！えっ神作過ぎません⁇作者様ホントに人間ですか？えっ文才の神様だったりしません⁇私と比べたら月とスッポンどころか宇宙とそこらへんのゴミですよ、、、天才すぎる、、、更新楽しみにしてます！ (2022年1月4日 18時) (レス) @page39 id: c0c52854c4 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - ケイト先輩の夢主?の前では素を出してる感じ好きです！なんか闇ありそうだし続き楽しみ！ (2021年12月27日 2時) (レス) id: cff29dd65c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：与太話 x他1人 | 作成日時：2021年10月26日 21時
