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「____そう言えばさ、エースくん」

「はあ……やっと終____え? なに、塗り残し? どこだよ」

「いや、ハーツの寮長様に謝りに行ったの?」

「?」

「おれ、ハーツの寮長様に会って色々細かく事情聞いたけどさ。絶対早く謝った方がいいと思うよ」

「あ」



____あああ〜〜〜! 忘れていた!
Aの指摘により、ようやっと本来の目的を思い出した監督制御一行。薔薇なんて呑気に塗っている暇ではなかった。

特にエースは、持っていたハケをそこら辺に投げ捨て、寮長はどこにいるのかとケイトの元へ詰め寄っている。

しかし、ケイトはそれを『ハートの女王の法律・第53条に反しているから寮に入れられないし、寮長にも会わせられない』とひらりと躱す。

そして、監督制御一行から少し離れると、マジカルペンを構えた。



「キミたちを見逃したら、オレも首をはねられちゃう____悪いけど、リドルくんが気付く前に出てってもらうね」



わなわなと揉めながらではあるが、監督制御一行も迎え撃つ構えを見せる。



「なんだよ! タルト無くて門前払いなら、オレ最初から手ぶらだったじゃん」

「オレ様たちを使うだけ使ったってことだな!?」

「喋ってる暇があったら応戦しろっ! うわ、まだ来るぞ……!」


「なんのことだろ〜」



余裕を見せながらとぼけたように話すケイトへデュースが攻撃魔法を入れ、何とか倒した____かと思いきや、倒したケイトの影からもう1人のケイトが攻撃魔法を打ち返した。

幻覚魔法か、それとも双子か、監督制御一行は混乱する。

もう一発、とケイトがマジカルペンを振り上げたところで外野で薔薇塗りの後片付けをしていたAがすっ飛んできた。

ケイトの撃ち込んだ木属性魔法を防御魔法で打ち消し、ケイトの元へずんずんと歩いていく。



「おい、魔法での私闘は禁止だ野郎共!! ケイト先輩も、あんたが仕掛けてどうするんですか……うわっ」



ごもっともなことを言っているAの制止も聞かず、「Aくんはこっち。危ないからさ」Aの服を引っ付かみ自分の胸元まで引っ張るケイト。

逃げられないようにAの肩をきつく抱き寄せると、監督制御一行のほうへにっこり笑いかけた。



「それじゃあ、タルト持って出直してきてね〜!

ばいば〜い」

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(プロフ) - 与太話さんおかえりない!!更新楽しみに待たさて頂きます (3月24日 1時) (レス) @page40 id: 6b9c28a133 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 何度も繰り返し読み返しては、ゲラゲラ笑わせていただいております!またいつか更新かかるといいなぁ (11月21日 15時) (レス) @page40 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - 殿堂入り?!すげー!!絡ませるの難しいですがチェーニャと絡ませて頂ければ嬉しいです!アッ、イデア氏も… (2022年2月1日 12時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します!ふわ〜!!えっ神作過ぎません⁇作者様ホントに人間ですか?えっ文才の神様だったりしません⁇私と比べたら月とスッポンどころか宇宙とそこらへんのゴミですよ、、、天才すぎる、、、更新楽しみにしてます! (2022年1月4日 18時) (レス) @page39 id: c0c52854c4 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - ケイト先輩の夢主?の前では素を出してる感じ好きです!なんか闇ありそうだし続き楽しみ! (2021年12月27日 2時) (レス) id: cff29dd65c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:与太話 x他1人 | 作成日時:2021年10月26日 21時

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