61.驚きの体育館 ページ24
赤葦side
数分と経たないうちに、第三体育館にたどり着いた時
「コータローぉっ!サーブトス低いっ!」
「ハイ!」
鼓膜を震わす、ってこういう声を言うんだろう。大きくてよく通る、木幡さんの男の人にしては高い声が響いた
「もーいっぽーん!サーブトスには、回転をしっかりかけろよー!」
「おっすシショー!」
その声につられる様に、俺は体育館を覗き込んだ
「……ッ!!?」
刹那、俺は熱い熱気に立つ前た様な気がした
ブワッと、二人しかいないはずな体育館に篭った熱気が肌を生ぬるく撫でる
「うわっ、あっつ!ユキナガさん、窓開けねーんすか!?」
「あっ、みんな!そっか、窓開けんの忘れてたから、こんなにうだる様に暑かったんだな!」
どうやら、窓を開け忘れていたらしい木幡さんの額には、軽く汗の玉が浮かび、Tシャツが濡れてまだらなシミを作っていた
「あ"〜、あかーし、水くれ〜」
「うわっ、木兎汗すげー!」
「なに、コータロー喉乾いたなら言えばいいのに、遠いからわかんなかったけど凄いじゃん汗。ほら手ぬぐい」
「ありがとーシショー。いや、シショーとの練習、面白いしわかりやすいから!」
「だからって無理は禁物だ。ほら、スポドリ」
「ありがと……プハーッ!美味!」
そして、ユキナガさんと比べ物にならないくらい汗をぐっちょりかいた木兎さん
……体力まで、木兎さんよりあるんだ…………
「やっぱ凄い量のボールですね〜」
「あー、やまモン。100本サーブレシーブしてたからな!」
「うわっ、すげー早速ハードモード全開!」
「みんなもやってくか?」
「是非!」
ネット側のセッターへの返球位置には物凄い量のボールが転がっていた
木兎さん、これ全部打ったのか……
木幡さん、これ全部返したのか……
相変わらずな師弟の様子に、俺はもうすっかり慣れてきていた
相変わらず、似てる
ビックリするほどのストイックさも、高いテンションも、バレーに向き合う姿勢も、声も、力強さも何もかも
「ヘイヘイシショー!チーム戦やろーぜ!」
「おおっ!それいいなコータロー!……みんなやれるか?」
『もちろんっす!』
そうこう考えている間にも、話は進んでいた様で、なんとチームに分かれて試合をする事になった
「チーム分けはどーすんだ?シショー」
「ジャンケン!せーの、」
『じゃん、けん、ポン!』
俺も慌ててジャンケンに加わった
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキー梟谷メンバー!
木兎光太郎
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雫鶴鳩 - 更新頑張ってください!! (2017年10月7日 18時) (レス) id: 86c88d0ffc (このIDを非表示/違反報告)
黒赤兎☆。.:*・゜ - 初めまして!黒赤兎☆。.:*・゜と申します!このお話、とっても大好きです…!!ぼっくんの師匠や、師匠の相棒…。凄く面白くて、何度も読ませて頂いています!暑いですが、お身体に気をつけて下さい! (2017年8月8日 22時) (レス) id: 134121c82c (このIDを非表示/違反報告)
〜雨つばめ〜(プロフ) - 聖雪さん» 改めまして、コメントありがとうございます、聖雪さん。 (2017年5月10日 22時) (レス) id: 18616f513e (このIDを非表示/違反報告)
〜雨つばめ〜(プロフ) - 聖雪さん» そうですね。木兎さん、師匠がいたらきっとこうだろうな、と想像しながら書いております。高校入学後から更新停止はしておりますが、内容は(授業中に)細々書き溜め続けています。近々更新が再開いたしますので今暫くお待ちを…… (2017年5月10日 22時) (レス) id: 18616f513e (このIDを非表示/違反報告)
聖雪 - 一気に最初から読みました。木兎さんの師匠!私も想像したことあります!やっぱり木兎さんの師匠も木兎さんそっくりなんでしょうね笑早く更新再開してくださることを願ってます。応援してます! (2017年5月10日 15時) (レス) id: b29723e58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:〜雨つばめ〜 | 作成日時:2016年12月6日 21時