60.一年MBの心うち ページ23
尾長side
「木葉!そっちのドリンク頼んだ!」
「おう!任せとけ!鷲尾、スコアボード終わったか!?」
「ああ……!猿杙、モップは?」
「現在全速力で行なっておりまーす」
「俺も手伝うぞサル!」
「ありがとーこみやん」
試合終了の笛が鳴った瞬間、木葉さんたちが物凄いスピードで動き始めた
試合開始前からかなりソワソワとしていたけど、どうやら木幡さんと練習をしている木兎さんの所に行こうとしているらしい
……俺も動いた方がいいんだろうか
いつになく慌ただしい先輩たちをタオルを運びながら見ていると、同じ様にタオルを運んでいた赤葦さんと目があった
「……赤葦さん、俺、急いだ方がいいんですか……?」
「……分かんないけど、どの道次は休憩時間だし、俺たちも木幡さんと木兎さんの所に行こうか」
「はいっス」
タオルを各校に渡した後、赤葦さんと一緒に第1体育館のドアの方へ行くと、丁度モップをかけ終わった猿杙さんと小見さんと一緒になった
「おっ、赤葦、尾長!」
「タオルありがと〜」
「いえ、全然っす!」
「小見さんと猿杙さんこそ、モップありがとうございます」
話しつつ外に出たところで、木葉さんと鷲尾さんとも合流して、結局全員で第三体育館に向かう事になった
途中から三年生がみんな走り出したから、俺と赤葦さんも、つられる様に走って体育館に向かった
走りつつふと自分の手を弄りながら、木幡さんのスパイクの感覚を思い出していた
お昼前の練習試合で、俺の手を吹き飛ばしたスパイク
俺が、
猿杙さんが合わせたタイミングはピッタリだった
だけど、ドンピシャなブロックさえ無いみたいに、俺と赤葦さんの手を弾き飛ばして、あのスパイクは地面に突き刺さった
普段から合わせてる木兎さんよりも、あのスパイクは強かった
"自分より強い相手のスパイクを止めるには、どうしたらいいんだろう"
俺はまだ一年で、鷲尾さんと比べたら全然まだまだで
だからこそ、コートに"強豪"梟谷の12番を負って立たせてもらってるのは嬉しい
コートに立つのは楽しい、だから。
コートで鷲尾さんやみなさんの役に立てたらもっと嬉しい
そういう手段を、あの人から学べたらいいな
気づけば、目的地は目の前に来ていた
そして、
「コータローぉっ!サーブトス低いっ!」
木幡さんの声が響いた
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキー梟谷メンバー!
木兎光太郎
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雫鶴鳩 - 更新頑張ってください!! (2017年10月7日 18時) (レス) id: 86c88d0ffc (このIDを非表示/違反報告)
黒赤兎☆。.:*・゜ - 初めまして!黒赤兎☆。.:*・゜と申します!このお話、とっても大好きです…!!ぼっくんの師匠や、師匠の相棒…。凄く面白くて、何度も読ませて頂いています!暑いですが、お身体に気をつけて下さい! (2017年8月8日 22時) (レス) id: 134121c82c (このIDを非表示/違反報告)
〜雨つばめ〜(プロフ) - 聖雪さん» 改めまして、コメントありがとうございます、聖雪さん。 (2017年5月10日 22時) (レス) id: 18616f513e (このIDを非表示/違反報告)
〜雨つばめ〜(プロフ) - 聖雪さん» そうですね。木兎さん、師匠がいたらきっとこうだろうな、と想像しながら書いております。高校入学後から更新停止はしておりますが、内容は(授業中に)細々書き溜め続けています。近々更新が再開いたしますので今暫くお待ちを…… (2017年5月10日 22時) (レス) id: 18616f513e (このIDを非表示/違反報告)
聖雪 - 一気に最初から読みました。木兎さんの師匠!私も想像したことあります!やっぱり木兎さんの師匠も木兎さんそっくりなんでしょうね笑早く更新再開してくださることを願ってます。応援してます! (2017年5月10日 15時) (レス) id: b29723e58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:〜雨つばめ〜 | 作成日時:2016年12月6日 21時