【山形隼人×ハヤブサ】 ページ6
後日談
「……だからここの所、山形さんと根津さんが帰り道でぴったり寄り添ってるんですね」
「そゆコト〜、いやーホントお熱いよネ〜。今日はまだ雪降ってないのにネ!」
「まぁ、幸せそうでいいんじゃないか?」
あれから、五日後の帰り道
集団の少し後ろをぴったり寄り添って歩く一組の男女にバレー部の面々が暖かな目を向ける
山形と根津だ
彼氏より、ひとまわり小さな彼女の背中を包み込むように、添えられた山形の手はハヤブサの翼に姿を変えており、美しい翼が彼女の体を北風から守る様に、ぴったりと寄り添っている
雪の天気予報が出た、北風吹く仄暗い帰り道を、バレー部の面々が揃って寮へ向かう
今日は、先日ケータイをなくして一緒に帰宅の叶わなかった山形と、その山形がどうしても一緒に帰りたいと言って引き止めた根津も、皆と同じ帰路を歩んでいる
以前はなかったスキンシップがこのところめっぽう増した二人を、ゲスモン天童始め洞察力優れた白鳥沢の面々が見逃すはずもなく。
直接とやかくは言わないものの、幸せそうな二人を見て、「彼女欲しい」だの何だのぼやいている
「隼人、平気だよ。今日、まだ雪降ってないし」
「だけど、心配なんだよ」
ふと大平がが振り向けば、根津の背中に添えっぱなしの山形の腕を、根津が気遣って下ろさせようとしている所だった
「隼人の手、疲れちゃうから」
「平気だ」
「いや」
「駄目だ」
「……」
「……」
お互いにジィーッと見つめ合う二人
「さっきも北風が冷たいって言ってただろ」
「……うん」
やがて、山形の言葉に折れた様に、根津がピッタリと山形にくっつき直した
それを見て、山形がホッとした様に息をついてから言った
「俺のことは気にすんなよ。お前があの時倒れかけてから決めたんだ。俺んなかで。
お前は、俺が何からでも守るってよ。
だからまずは。今、お前を苦しませる北風から、お前を守らせてくれ」
そう言って、山形は根津の小さな体をまた抱きしめる
40度台の体温が小さなハツカネズミの彼女を包む
その熱に浮かされた様に、頰を朱に染めた根津が口を開いた
「隼人、今のすっごいカッコ良かった」
「そうか?……嬉しいけどな」
照れ臭そうに笑った山形もまた、嬉しそうに頰を朱に染める
はらりと雪が降り始めた
(でも、大丈夫。もう寒くない)
青灰色の羽が、白い雪に模様を残していた
ー Falco peregrinus ー→←『北風ガードマン』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーアニマル
ハヤブサ
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雷雅 - 更新頑張ってください、あと及川徹がハリネズミだったら面白いと思います。 (2018年1月4日 19時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
〜雨つばめ〜(プロフ) - ひばりさん» ひばりさん、コメントありがとうございます。いやもう、動物っていうやりとりばっかりなんですけどね……。でも、私の大好きなハイキューと生き物達を通して、そう言っていただけて光栄です。次回はおそらくクロさんです。よろしければ見て言ってくださいね! (2017年1月10日 18時) (レス) id: e76c2d9c3f (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - すみません!!間違えて低評価押してしまって…。この短編見つけてから、動物って凄いんだなって思いながら読んでます!!応援してるので、頑張ってください!! (2017年1月10日 18時) (レス) id: 48ed0391c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:〜雨つばめ〜 | 作成日時:2017年1月10日 17時