『建築家プロポーズ』 ページ11
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「ん?なにこれ」
「どしたのAちゃん?」
「舞ちゃん、ケンジから、異様に簡潔なメールが来た」
「ホント?珍しいね。二口いつもAに送るメールは長文なのに」
大学卒業の次の日。
同級生であり、共に高校バレーのマネージャーを務めた滑津 舞と、一日楽しく遊んだ帰り道
長年付き合っている彼から、珍しく短文なメールが届いた
普段はお節介焼きで楽しげにからかう様な長文を送ってくると言うのに
【伊達市庭師区三丁目二番地の緑屋根の一軒家】
【鉄壁の堅治より】
元伊達工業高校男子バレー部のマネージャー、丹羽 Aのスマホの画面には、彼女の彼氏、二口堅治からの短文のメールが表示された
メールの内容はどうやら、どこかの家の場所を示している様だ
「どうしたらいいんだろう、これ……」
「行ってくれば?二口、Aの事大好きなんだし、行ってみて悪いことが起こるとは思わないし」
「大好きなんだし」と言われて、ニヤッと笑う二口の様子が脳内再生されたAは、内心赤面するのを必死に抑えて、次の言葉を紡ぐ
「そうだね……庭師区って、こっからは」
「歩いて十五分くらい!」
「じゃあ、歩いていけるな……舞ちゃんいっしょにくる?」
「私?別に行っても……あっ、ダメだ、今日夜出かけるから、無理かな」
「そっか」
うむむ、残念。ケンジの事だし、何か悪戯をするために呼び出すってことも、なくはないからなぁ
仕方ないから、一人で行ってみるか。そう、Aが思っていると、気を使った滑津が口を開いた
「Aの家からより、こっからの方が庭師区は近いし、今から向かったら?」
「いいの?舞ちゃん」
「うん。二口待ってるかもだし、ほら行った行った!」
「ありがと!また遊ぼうね!今日楽しかった!」
「うん!またね!二口となにあったか後で教えてよ〜」
日の暮れ出した住宅地を、滑津と丹羽は、それぞれ別の方向へと歩を進めた
滑津は暫くの間、歩き去って行くAを見ていたが、彼女の姿が見えなくなると、そっとポケットから取り出したスマホをいじり出し、
「……よし、無事に向かったね……。二口に連絡連絡っと……。ガンバレー、二口……!」
ニヤニヤ顔で、二口にメールを送った
日が沈みかけて暗くなり出した道を歩いていれば
「えっと……庭師区、三丁目……二番地……緑の屋根……、あっ、アレ!?」
通りの左側。緑色の屋根のログハウスを見つけた
【二口堅治×アオアズマヤドリ】→←ー Eclectus roratus ー
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーアニマル
ハヤブサ
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雷雅 - 更新頑張ってください、あと及川徹がハリネズミだったら面白いと思います。 (2018年1月4日 19時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
〜雨つばめ〜(プロフ) - ひばりさん» ひばりさん、コメントありがとうございます。いやもう、動物っていうやりとりばっかりなんですけどね……。でも、私の大好きなハイキューと生き物達を通して、そう言っていただけて光栄です。次回はおそらくクロさんです。よろしければ見て言ってくださいね! (2017年1月10日 18時) (レス) id: e76c2d9c3f (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - すみません!!間違えて低評価押してしまって…。この短編見つけてから、動物って凄いんだなって思いながら読んでます!!応援してるので、頑張ってください!! (2017年1月10日 18時) (レス) id: 48ed0391c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:〜雨つばめ〜 | 作成日時:2017年1月10日 17時