眠れない夜には (ページ6)

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「お～ベク。一晩で肌のツヤ良くなったな！」

「ニヤニヤしないでよヒョン！朝からやらし～」

「お？もう迎えにきてやんねーぞ？」

「はいはい。俺いなくて仕事飛ばして怒られるのヒョンだよ？」

「お前痛いとこつくな」

ヌナに出発したよってお礼のメッセージを送るとすぐに返事が来て、今日はあったかいねって。
いつだって急に行く俺を迎えてくれて、仕事のこと、嫌なこと全部忘れさせてくれる。

ヌナが考えた上でわざと仕事の話をしないのもなんとなく気付いてる。必要以上に連絡をしてこないことも。

もちろん、「会いたい」なんて絶対言わない。

「ふぁぁぁぁ～～～～」

「お前やっぱり昨日は盛り上がったんだろ？！」

「もーヒョンいい加減にして！笑」

「わかったわかった。チャニョル乗ってきたらまたダム崩壊したように喋り出すんだから、それまで寝とけ」

「ダムって。笑」

「またギョンスに怒られるぞ」

「あーい。ちょっと寝るわ」

今日は昼までヌナん家いれてよかったな。
朝もビスの散歩一緒にできたし。
ヌナと外で手つなげたし。
本当あの辺じぃちゃんばぁちゃんばっかだよな。
ヌナなんでずっとあそこ住んでんだろ。
あ～朝のスープ美味かったなぁ～
毎日食いてぇ。
しかしヌナん家いつもキレイだよな～
ギョンス並みに掃除してんのかな。
スホヒョンに教えてあげたい。
洗濯も好きだから部屋柔軟剤の匂いするし
昨日も枕ふかふかだったな～。

もうヌナに、会いたいな。

昨日からのことを思い出していたら、重いまぶたが落ちてきてすーっと眠りについた。

スマホを片手で持って、返事を打とうとしていた指が置かれたまま。