過去の話 ページ8
・
黎華side
私の過去はとても歪んでいて、
心の中は何時でも、
痛イ
と、
居無イ
で満たされていた。
何をするにも、
"笑顔"
と言う名の仮面を貼り付けて過ごす日々。
だから、
生きてきた中で心から笑った事何て、
無いに等しいだろう。
でも、
「そんな私でも、唯一無二の心の拠り所があったの。」
？「…」
「それは母だったわ。」
そう。こんな私でも、唯一心が休められたのは母だった。母のお陰だった。
「でも、笑顔を貼り付けるのはもう癖だったから表情何て無いに等しい形で本音を言ってた」
今思えば、結構最低ね。
「まぁ、そんな感じで今迄を生きてきたの。」
？「…」
「こんな最低で心が酷く歪んでいる私でも唯一受け入れてくれた。だから私は母のこの優しさに少しでも浸っていたかったの。でもそんなの唯の私のエゴに過ぎなかったわ。」
笑って受け入れてくれた母の姿が
頭の中をエンドレスループ再生する。
「こんな日々が続けばいいのに、と何度も願った。」
ポロッポロッ
？「!!」
頬に温かいモノがつたう
「今迄自分の心の拠り所だった人が本当は私の事何て邪魔と見ていて、それを知ったら？
味わった事何て無い位の絶望と恐怖に体中が
震えた。」
あの時の記憶が鮮明に蘇って手が震える。
「私はその言葉を母の口から直で聞いたわ。」
いてもたっても居られ無くなって、
「走った。唯、走った。」
？「…」
「裏切りは嫌い。だって裏切られる事以上に
悲しみと絶望、恐怖何て無いから。」
私はそれを味わった。
だからこそ、この現実が嫌いで嫌いで仕方が無かった。
「結局の所、ヒーロー何て唯の名誉。偽りに
過ぎなかった。真のヒーロー何て居ル訳無イ」
だから、
「野垂れ死んでしまった方がましなのかも知れないの。」
野垂れ死んでしまった方が、
ギュッ
「えっ？」
？「辛かったな。今は泣け。泣いて今迄の荷物を軽くしろ。」
何でこの人はこんなにも優しいのだろう？
そんな事を言ってしまえば、
「我慢が出来ないでは無いですか…!!」
？「…」
ポンポン
「ウッ!!、ウァァァァ!!」
？「ン、それで良い。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 472人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリス - とても面白いです! こんな御時世ですが、お体にお気をつけてください 作者様のお体が回復なさることを心から祈っております。 (2021年8月25日 0時) (
レス) id: d227954572 (このIDを非表示/違反報告)
音奏 - まずは、作者様の御体が元通りになることを祈っていますので、無理は決してなさらないようにしてくださいね。 (2019年4月3日 5時) (レス) id: 0e776977f0 (このIDを非表示/違反報告)
美弥華 - とても面白いです！三年間、気長に待ってます！手術成功を祈ってます！ (2019年3月3日 8時) (レス) id: 48cf33ae99 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 3年程度、待ってますよ！楽しみにしてます！手術やリハビリ頑張って下さい！手術成功祈ってます！ (2018年11月28日 18時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
canpusno_to - この作品大好きです！3年かあ続きが気になりますよぉぉ！3年後！めっちゃ楽しみにします！手術とかリハビリとか、頑張ってください！待ってます！ (2018年11月27日 19時) (レス) id: 00157e41a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ｋッヅー | 作成日時：2018年11月5日 11時
