束縛魔～Takeru.S～2 (ページ35)

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朝食を食べてから、ソファーに腰掛けテレビをつける。

今日は夜に生放送のラジオがあって、それまで暇だった。

そういえば健はどうしてるだろう。
そういえばって私、何してるんだ？彼氏がいるのにほかの男とお泊まり？

「A～っ、今日は仕事？」

『…』

「Aってば！」

隆之介が隣に来て何か言っていたみたいで、再度名前を呼ばれてハッとする。

『ああっ、なにっ？』

「今日仕事あるの？」

『今日は、夜にラジオが』

「ふーん。…てかさ、この前告白されたんだよね。」

『えっ誰に！？女優さん？』

何故か私は慌てていた。

一瞬、頭が真っ白になった。

「相手のプライベートもあるからちょっと言えないけど…まあ、同業者。」

『…そ、それでっ、隆之介はなんて返事したの？』

興味津々で、告白の返事をきいた。

しかしどこか聞きたくない気持ちもあった。

「そりゃあもちろん、Aが好きだからお断りしたよ？」

『あっ、そうなんだ…！』

よかった。誰だか分からないけど、隆之介がその子のものになる心配はなくなった。

…あれ？よかった？