束縛魔～Takeru.S～2 (ページ33)

今日:5 hit、昨日:27 hit、合計:34,346 hit

81 ページ33

翌朝、目が覚めると、隣にいたはずの隆之介の姿が無かった。

不思議に思いベッドから出てリビングへ行くと、キッチンに隆之介が立っていた。

「あ！おはよA！」

『おはよ…身体大丈夫なの？』

彼は朝食を作っているのか、食パンに色々のせて、トースターで焼いていた。

「おかげさまで。昨日はほんとごめんね。」

『いいよ、隆之介が大丈夫なら良かった。』

「今パン焼いてるからちょっと待ってて！」

『うん、ありがとっ』

パンが焼ける間に、歯を磨いて顔を洗おうと、洗面台へ向かう。

歯を磨き終えて顔を洗おうと髪を後ろで結った。

『あ…。』

首筋に、赤い跡が残っていた。

『そういえば…。』

昨晩のキスマークだ。

顔を洗い、リビングへ戻る。

『隆之介！』

「ん、なに？パン焼けたよ～」

『これっ…！』

髪を手でよけて、その跡を見せた。