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「A、ここ?」



私が言った"美味しいお店”。

それはここ、私が学生時代密かに通っていたカフェ。


カフェだけどけっこうガッツリなメニューもあって、ランチもディナーもやっている。



学生時代悩んだり考え事が出来た時は、いつもここに通うようになっていた。




『そ、見た目はレトロで古い感じだけど、それがまたいいんだよね〜。味も最高だし!』



店の扉を開いて中に入る。

今日はガラガラだった。



「いらっしゃい!…あれ…もしかして……?」



『おばさん!Aです!覚えてますか!?』



入ると、当時と何も変わらない店主のおばさんが出迎えてくれた。

懐かしすぎる再開に、泣きそうになる。



「やっぱり…!Aちゃん!立派になったねぇ!元気にやってるかい!?」



『覚えててくれたんですね〜!もちろん元気ですよ!』



「そりゃ覚えてるよ!なんてったって今じゃ売れっ子じゃない!いつもテレビ見てるよ〜!さ、何処でも座って!」



おばさんに言われて、私たちはカウンターの端に座った。



「じゃあもしかして、隣の子も…?ああっ!!神木隆之介くん!?」



隆之介の顔をじっくり見て少し考えてから、おばさんは叫んだ。



「はい!神木隆之介です!(笑)」



「神木くんもよくテレビで見るよ〜!すごいんね演技が!」




「いやぁ、そんなことないですよ!」



おばさんが水を出してくれて、それを一口飲んだ。

水でさえも、懐かしい味がした。

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作者名:すずりょ | 作成日時:2020年5月12日 17時

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