束縛魔～Takeru.S～2 (ページ11)

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カメ「凄いいい感じです！Aちゃん目線ください！倫也くんも！」

カメラマンさんの指示に合わせたり、倫也さんに合わせたり、自分なりのポーズを取ってみたり。

撮影の合間に着替えを挟みながら、撮影が続く。

「Aちゃん、もっとこっち、」

『え？』

倫也さんが何か言ってきて、私の腰に腕を回し、そのままぐっと引き寄せられた。

「こっちの方が、恋人っぽいでしょ？」

カメ「めちゃくちゃいいです！！最高！」

倫也さんの行動にカメラマンさんが即座に反応した。

「ほら、ね？」

『は、はいっ…！』

驚いた。仕事とはいえ倫也さんがこういう事をしてくるタイプだとは思っていなかった。

やっぱり、すごいなあ。
瞬間的にこんな事が出来るなんて。

カメ「最後に向き合って笑顔のショットお願いします！」

カメラマンさんの指示通り、倫也さんの方を向く。

そして自然な笑顔を作った。

「ここはね、？」

『へ、？』

倫也さんの両手が私の頬を優しく包んだ。

それで目を合わせて、額をこつん、とくっつけて倫也さんは笑った。

驚いたけど、私も倫也さんにつられて自然と笑顔になった。