Last Game (ページ10)

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LG10 ページ10

切り替えて下に降りるとみんな揃っていた。

「遅かったね、A」

そう言ってお茶を出してくれるまーくん

「あ…ちょっと部屋に用事があって…(笑)」

翔くんを見るとにこにここっちを向いている。
本当にいじわる…
いじわるだけど…ちょっと優しくて…ちょっと甘くて…。

でも私は気づかなかった。この４人が黙って私と翔くんを見つめていることを。

雅「じゃあ食べよっか」

「ごめんね、お待たせしました！！」

テーブルに並べられたお料理。
主にイタリアンかな。

サラダを取ろうと立ち上がると、左手に持っていたお皿は潤くんによってひょいっと取られた。

戻ってきたのはサラダが盛られているお皿。

「ありがとう！！」

智「あれ～なんか2人とも仲良くなっちゃって～」

雅「A～潤に騙されちゃだめだぞ～」

潤「そういうお前が1番あぶねぇよ(笑)」

いつ振りだろう…こんなに笑いながらご飯食べたの。
とっても楽しくて美味しくてご飯の時間はすぐに終わってしまった。

今日のお皿洗いの当番は智くんだった。

「智くん手伝おうか？」

智「まじ？さんきゅ～」

みんなが食べ終わったお皿をキッチンへと運ぶ。

智「どうだった～？翔とのキスは(笑)」

「え！？」

危うく持ってたお皿を落とすところだった。

智「なに、知らないとでも思った？」

「…」

智「2人の雰囲気見りゃあすぐ分かるよ(笑)」

「…驚かないの？」

智「別に～？」

「え、なんで…

智「俺も翔の気持ち分かるし」

「え？」

智「え？ってなに(笑)」

「意味わからな…

そう言って塞がれた口。

智「こういうことじゃん？(笑)」

頭が真っ白になったまま自分の部屋に戻る。

私今日で何回キスした…？？

四年分を取り戻す勢いでキスしてる気がする…。
これが普通なの？違うはず…。

正直誰が好きかもよく分からなくなっていた。
でも…嫌じゃなくて離れられなくて…。

私はもう彼らが繰り広げるGameに引っかかっていた。