Last Game (ページ9)

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LG9 ページ9

「じゃあA、翔と和也呼んできて？」

階段に上がると６つのドア。
1番左奥が私の部屋…。

その隣が和くんだった気がする。
ドアをノックする。

「あ？」

「あ、和くん…私だけど…夜ご飯出来たって」

「ん、今行く～」

えーっと…翔くんの部屋は…？
仕方ないから端からノックしていく。

どこの部屋からも返事がなかった。

え…寝てる？

仕方なく１つの部屋を開けた。
物が少ないお部屋。

智くんのお部屋な気がした。
直感だけど。

次の部屋は…ベッドの上に横になっている翔くんを見つけた。

ゆっくりと近づくと綺麗な寝顔。
長いまつ毛に大きい目に幅の広い綺麗な二重。

思わず見惚れてしまった。
と思ったらいきなり毛布の中に入れられた。

「え…っ」

突然のことに訳が分からず戸惑っていると

目の前わずか数センチには綺麗な顔立ち。

「襲おうとしたっしょ？(笑)」

「してない！！」

「じゃあまた見とれてた？(笑)」

「いじわる…」

「ふはは、嘘つけないね～(笑)」

「翔く…近い…っ」

「近いね～」

毛布から出ようとすると腕を押さえられる。

「好き？」

「え？」

「和也のこと…好きなの？」

「好きじゃありません！！」

「へぇ、顔に好きって書いてあるよ(笑)」

「書いて…ない…」

ふーんと言いながら体を起こす翔くん。
私も体を起こそうとするとベッドに押し倒されて無理やり重ねられた唇。

「ちょ…翔くん！？」

「なーに」

「なにじゃない！！」

「だって好きなやついないんでしょ？」

「いないけど…」

「じゃあいいじゃん、キスくらい(笑)」

「翔くん…好きじゃない子にキス出来るの？」

「出来ないよ」

「え？」

「Aのこと好きだからキスした、それだけ(笑)」

待って…追いつかない…どういう意味…？

「気付かない方がすごいよね～」

「翔くん…！！」

「ほら、ご飯なんでしょ行くよ」

そう言って下に行ってしまった翔くん。