Last Game (ページ4)

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LG4 ページ4

何年以来のキスだろ…。

たった1回のキスでこんなに舞い上がっちゃう私は単純なのかな？
それとも…好きな人からのキスだからかな…。

冷蔵庫からビールを一缶取り出して飲もうとすると近くにあった携帯が光る。

画面には ‘‘まーくん’’ の4文字。

今日帰り際に交換したんだった。

A登録しといたよ！！
帰り大丈夫だった？和也に襲われてない！？(笑)
明日から家に住むんだってね。
待ってるよ。

いつもみたいに優しい内容だった。
そのメールへの返信を打ってビールを飲み終えてからすぐに寝てしまった。

目が覚めて近くの時計を見ると9:00
いつも休みの日だったら二度寝して結局お昼過ぎに起きるのに今日はそのまま朝食を食べた。

トーストを焼いてココアをいれると携帯が光る。

画面に表示されているのは二宮先輩。

おはよ。
今日何時頃迎えに行けばいい？
出来れば夜ご飯みんなで食べよってなってるんだけどどう？

急いで返信をした。

おはようございます！
今起きたばかりなので11:00くらいからならいつでも平気です。

しばらくすると

じゃあ11:30頃迎えに行くね。

たった一言なのにすごく嬉しくて顔がにやついているのが自分でも分かった。

そうだ…何着て行こう…

悩んだ挙句買ったばかりの白いワンピースに淡い黄色のカーディガンを羽織った。

荷物をまとめて一息つこうと思ったところでインターホンが鳴った。

「あ！二宮先輩！開けますね！」

「ん、ありがとう」

インターホン越しの会話がいつもより緊張したのは恋をしているから。

四年ぶりの恋を…しているから。

「お邪魔します」

朝から気合をいれて掃除しまくった部屋に二宮先輩が上がる。

「綺麗な部屋だね、女の子っぽい」

「何か飲みますか？」

「コーヒーあったら欲しい」

「了解です！！」

確か二宮先輩はブラックコーヒーが好き。
高校の時調べに調べまくった情報。

「どうぞ！！」

「ありがとう」

そう言ってコーヒーを口に運ぶ二宮先輩。

「そういえば…私本当に行っても平気なんですかね？」

「ん、なんで？」

「まーくんは前から知ってるけど、翔くんと潤くんとあと…智さん？はよく分からないから…」

「みんな来るって聞いて喜んでたよ」

「え！本当ですか！？」

「ほんとほんと、じゃあそろそろ行く？」

そう言って立ち上がる二宮先輩。