【文スト】文豪観察報告書・弐【短編集】

中々褒めてくれない厳しい師匠に夢主が初めて褒められて、嬉しすぎて変な声が出てしまってみた ※アオユリ様リクエスト ページ43

中島敦


「え、今の声、Aさんですか？」

驚きすぎて一周回って冷静になりました。
でも、引いた訳では無いので安心してください。
彼は貴女が大好きですから。




太宰治


「Aちゃんって、そんな声出たんだねえ」

不思議そうな顔でそういう彼。
彼は純粋に驚きました。
なかなかないレアな顔が見られましたね。




江戸川乱歩


「師匠だって人間だ、褒めるくらいするでしょ？」

驚きすぎて、彼は食べていたお菓子を落としてしまいました。
そのせいで拗ねたのか、冷たく言ってきます。
お菓子を二倍買って、機嫌を治してもらいましょう。




芥川龍之介


「.....................うるさい」

嬉しすぎて、声が大き過ぎたようです。
彼はビクリと肩を震わせると、きっと睨んできました。
可哀想なので少し声を抑えましょう。




中原中也


「おうおう元気だなァ」

彼は呆れたように溜息をつきながら笑いました。
ため息をつかれたことにショックは受けなくていいですよ。
彼笑っていますから。




森鴎外


「ふふ、面白い子だ。今度私もやってみようかな」

やめてください。
彼がやろうとしているのは、貴女を無視し続けた挙句に、耳元で愛を囁くというものです。
イタズラでも、彼と話せないのは寂しいですもんね。




夢野久作


「Aさん、驚かせないでよ！」

もう！と言って怒る彼はとても可愛いです。
彼は貴女がごめんと謝れば、ニコニコ笑顔でゆるしてくれます。
癒しですね。




フョードル・ドストエフスキー


「叫んでないで、仕事をしてください」

彼はそう言うと、紅茶を口に運びました。
内心すごく驚いているのですが、貴女の前では絶対に出してくれません。
代わりに仕事を少し多めに振り分けられますよ。

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