【文スト】文豪観察報告書・弐【短編集】

好きだった人にふられて涙を流しながら ツギハギスタッカート を歌っているところを文豪に見られてみた ※饅頭様リクエスト ページ28

中島敦


「笑えないですよ。辛いなら、言ってください」

彼は貴女を後ろから抱きしめると、そう言いました。
最後の歌詞が嫌だったんです。
想っていた人に振られて、笑えるわけありませんからね。




太宰治


「大変だったね...私と心中してしまおうか...」

彼はそう言うと、貴女の頭をポンポンしました。
彼は貴女が好きですが、泣いているところは見たくないんです。
このまま悲しみに流れて、心中しますか？




江戸川乱歩


「酷いよね〜！Aはあれだけ色々あの人のこと考えてたのに！」

ぷんすかと怒る彼。
彼は貴女が好きなんです。
でも、ずっとそれを我慢して恋愛相談に乗ってくれていましたから、こうなるのも仕方ありません。




芥川龍之介


「...................本当にちぎってしまっていいのか？」

他には何も言わず、彼はそれだけ言いました。
彼は貴女のことが好きですが、貴女が幸せならば、相手は彼でなくても良かったんです。
でも、貴女を泣かせた人のことは、彼は許しませんよ。




中原中也


「手前はほんとにそれでいいのか？」

いいなら.......彼はきっと、もう我慢しません。
貴女がいいと言ってしまえば、これから貴女は彼のものですよ。
安心してください。
彼なら、貴女を泣かせたりしません。




森鴎外


「辛かっただろう。だが、この事を忘れては行けないよ。忘れなければ、忘れるよりずっと幸せになれるからね」

彼は貴女をそう諭し、頭を撫でました。
破てしまった恋は、大事に取っておきましょう。
幸せになった時、より幸せを噛み締められるように。




夢野久作


「Aさん、どうして泣いてるの？」

彼はそう言うと、そっと貴女の涙を拭いてくれます。
貴女が事情を話せば、彼は一緒に怒ってくれるでしょう。
いつしか貴女も、そんな優しい彼に惚れてしまったり...？




フョードル・ドストエフスキー


「辛かったでしょう...........私なら、貴女を泣かせたりしませんよ。どうです？私と付き合う気はありませんか？」

彼は心が弱っている貴女に同情し、寄り添って、貴女を慰めてくれます。
それが彼の手の内と知っていても、貴女はそれに落ちていってしまうでしょう。
彼となら、幸せになれますよ。

夢主と夢主の古くからの親友が伊之助と炭治郎のような関係で共闘してみた ※アオユリ様リクエスト→←夢主が上機嫌で小さな恋のうたを歌ってみた ※素敵帽子様リクエスト

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