消えたい「ハイキュー」

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帰りたくない。帰ったらまた痛いから。



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「おはようございます」


昨日の勉強会はいい時間だった。特に月島くんを少しバカに出来たこと。いつも私がバカにされる側だから、スッキリした。



ご飯を作ったあとはいつも通り練習。
音駒と稲荷崎のドリンクとタオルを用意して、モップをかけたり、マネージャーっぽく仕事をしている。


午前中の休憩時間、武田先生から呼び出され
侑くんと治くんも何故か私と一緒に着いてきていた。



「なんで一緒に来たん？？」

侑「まぁまぁ！！喜べって」

治「俺らと話す時、関西弁になるん可愛ーな」

「やめてください。ほんとに」


私の短くなった髪の毛をいじいじされる。汗かいてて臭いからやめて欲しい。


武田「えっと、佐々木さんの保護者が様子を見に来たそうで、、、、」



保護者？？？？
まさか、お母さん？連れ戻しに来たの？嫌だ。
まだ、時間はあるのに。楽しいのに。
なんで痛い思いをしないといけないの？？？？


「い、嫌です。会いたくないので、、、、」


一言告げ、侑くんたちの後ろに隠れた。


武田「そうですか、、、、伝えてきますね」


伝えなくていいのに。なんでここまで来たの？



？？「Aか？？！」

「え？」


ガラリと武田先生を押し切ったように開いたドアからは、小学生の時からあっていないお父さんだった。


最後に会った時より、顔色が良くて幸せそうな雰囲気を出していた。
私と全く住む世界が違うんだな。
新しい家族と上手くいってるんだ。



父「良かった。会えて。ほんとに」


私に近づいて、手を握ったお父さん。
ポロポロと涙が溢れてとまらない。


「なんで？今なの？なんであの時連れてってくれんかったん？？私、いらん子やったん？？」

父「親権をあっちに取られてもうて、何も出来んかったんや。Aがバイトしないようにお金を多く送ってるんやけど、バイトしてへんな？」

「してる、よ。じゃないと家に入れてくれない。家に帰りたくないけど、私の家はあそこになったもん。」



ポロポロ、涙は止まらなくて子供のように泣きじゃくった。


侑「Aの父ちゃん、これ見てほしいねん」


急に侑が私の服をめくりあげた。
お腹にはアザまみれで見るに堪えないものなのに


「いやｯ、、、、やめてや」

治「こうした怖ないやろ？」


目を塞いで耳もイヤホンを刺されて何も聞こえない状態になった。

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