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こいつの家は複雑だ。だから、自分を大丈夫だと偽る特技を身につけた。
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侑「寝たんか?」
治「おう、ぐっすりや」
烏野っちゅーとこでバレーに関わってくれてたおかげやな。やないと、会えんままやったわ。
かなりの人が俺を見とるけど、そんな見んでも悪いことしとらんわ。嫌な目線やなぁ。
治「A、俺の布団で寝かせてるんでお風呂前に起きてるか確認します。北さん」
北「おう。ちゃんと面倒見たるんやで。」
北さんの許可は貰ったし、あとは烏野だけやな。
キャプテンはあの人か??
治「すんません、ちょっと良いっすか」
澤村「ん?稲荷崎の双子の宮か。どうした?」
治「A、、、、、佐々木の事なんやけど、体調崩して俺の布団で寝かせてます。なんかあったら俺にゆーてください」
澤村「あぁ。お手伝いに来てくれてたがやっぱり無理させてたか」
治「お手伝い??」
澤村「合宿の時、ご飯を作る人がいなくてそれでうちの1年が勧誘してきたのが佐々木だ。」
お手伝い?飯作る??洗濯や掃除も絶対しとったはずや。家はどないなっとる。また、あの人が暴れとるんちゃうか?どないしよ、アイツを帰らせたらあかん気がするのは俺だけか?
治「そうなんですね。じゃあまた練習で」
稲荷崎の席に戻ろうとしたら、金髪メガネと目が合った。直ぐにそらされたけど、なんや癪に障るやつやなぁ。
治「おいツム。今あの人家にひとりや」
侑 「帰らしたらあかんやつやんか。このまま兵庫持ち帰る?」
治「あいつの母ちゃんはともかく、父ちゃんと連絡取れんの」
侑 「今、母ちゃんに聞きよる」
2人でヒソヒソとしていたら、いつの間にかこちらを見る人が増えとった。不愉快や。
部屋に戻り、Aの様子を見に行った。
やっぱり、俺の服を着せた枕を抱きしめて寝とる。
不安なんやな。怖いんやな。
あの日からずっと、ひとりやったんか?
なんで俺らになんも言わんねん。
頼って欲しいねん。辛そうな顔で名前呼ぶなや。
治「いつになったら笑ってくれるんや。」
健やかな寝顔とは一変し、涙が溢れ出したA。怖い夢見とるんやろか?俺はAの手を取り握ると、少しだけ笑ったような気がした。
侑「今、あいつの父ちゃん出張で東京来てるらしい」
そんなLINEが入っていた。その父ちゃんに合わせたらな、ほんまにAは壊れてまう。
こいつの母ちゃんでは、もう無理や。
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月花(プロフ) - 10話に家に痛くないって書かれてるんですけど、居たくないじゃないですかね?💦 (2021年10月13日 5時) (レス) @page11 id: 9a5d2125ff (このIDを非表示/違反報告)
しらすどん - 更新停止、、、、、悲しい(´・ω・`) (2021年9月23日 12時) (レス) @page45 id: d0d136fad8 (このIDを非表示/違反報告)
にゃる - 久しぶりの更新!!ありがとうございます(*´∇`*) (2021年2月28日 0時) (レス) id: 5fb2e1dfb9 (このIDを非表示/違反報告)
しあ - 大丈夫ですか? (2021年1月16日 0時) (レス) id: acd24f905b (このIDを非表示/違反報告)
黒白の猫 - お母さん………かなり終わってますね………(後々いいキャラになるのであればごめんなさい!)楽しみにしてます! (2021年1月7日 19時) (レス) id: 31931ea102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まきを | 作成日時:2020年3月16日 0時