47.頭フル回転が通常運転 ページ6
それはマイキーも同様らしかった。
「……誰？」
「オレが誰とかどーでもいいけど。
一応、今“仮”で
半間、と名乗った男は、タバコを持っていた腕を下ろした。
「オマエが裏でネチネチしてるキモ男？」
マイキーは、甚平のポケットに両手を突っ込んだまま訊いた。おそらく挑発でもあった。
「面倒クセェなぁマイキーちゃ……んっ」
半間が言い終わる前に、マイキーは上段蹴りを食らわせた。マイキーの蹴りは、どんな奴もイチコロだ。
しかし、半間は片腕で止めた。
蹴りを止めた腕は腫れてはいたものの、半間のヘラヘラした笑みは崩れなかった。
「オレの目的は“東卍潰し”。かったりぃから内部抗争っしょ。でも結果オーライかな。
これで“無敵のマイキー”をこの手で――
――ぶっ殺せるからな！！」
依然として変わらない笑みが不気味だった。
武道は背筋が凍るような気がした。長内やぺーやん達を操った黒幕は、コイツなのだろうか。
半間は両腕を広げた。
「
前みたいにヒヨんじゃねぇぞテメエら！！」
仲間の士気を上げているらしい。
……え、4人……？
武道は周りを見渡した。武道と、マイキーと、ドラケンと、三ツ谷……しかいない。
Aの姿は忽然と消えていた。
「オレは長内みたいに甘くねぇからよぉ」
「ウッス！！」
「逃げたら追い込みかけて歯全部なくなるまでボコるかんな！？」
「……ッ、ウッス！！」
仲間の士気を上げる、とはいえ、ほとんど脅迫に近かった。
緊迫した空気が流れる。
「マイキーもドラケンもまとめて、
鏖だぁ♡」
武道は困惑していた。
現代のナオトからはこんなことは聞いていない。
マイキーとドラケンを仲直りさせ、内部抗争は止めた。それで上手くいったはずだが、違う抗争が始まろうとしている。
もしかして、自分のせいで歴史がおかしな方に行ってるのだろうか。
ここまで膨れ上がった事態は、もう収集がつかない。
その時、たくさんのバイクの排気音が聞こえてきた。
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わがはい(プロフ) - りなさん» そう言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます。励みになります！ ご指摘ありがとうございます。名前の変換修正いたしました。 (2022年4月20日 15時) (
レス) id: fe7c1fcf9f (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - すごく面白いです✨更新これからも楽しみにしてます💕あと名前の変換ができてないです…😢 (2022年4月20日 9時) (レス) @page2 id: 047ec70aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わがはい | 作成日時：2022年4月19日 19時
