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マイキーの返答を聞いて、Aはほっと胸をなでおろした。
あまりにAのリアクションが大きかったので、ドラケンは首を傾げた。
「なんか、やけに心配そうじゃん。
まーいつものことだけどさ」
「あ、いや……僕もこいつに絡まれたことがあったから。盗聴器仕込まれてる花束渡されちゃって」
「「は？」」
「え？」
Aはきょとんと小首をかしげた。
ゆらり、とマイキーは、意識を取り戻して起き上がりかけている男の方を振り返った。
「ざけんな……」
マイキーは誰にも聞こえないほど小さく呟いた後、男の体を蹴り上げた。
Aは目を丸くしたが、ドラケンは想定内だと言わんばかりにため息をついた。
「マ、マイキー？
やっぱりこいつに何かされたの！？」
「違ぇ」
「じゃあなんで」
マイキーは冷ややかに男を見下ろす。
Aはなぜ急にマイキーが怒ったのかわからなかった。
無論、マイキーは男がAを盗聴しようとしたことが許せなかったわけだが……彼女は自分がマイキーに愛されていることなど知らない。想像したこともない。
「ほんと鈍いな、Aは」
「なっ……」
Aはドラケンに食って掛かろうとしたが、その前にドラケンは男の腹を踏みつけた。
Aはまたもや驚いた。そして眉間にシワを寄せた。
ドラケンには、自分にはわからなかったマイキーの怒りの理由がわかったらしい。それが悔しかったし、疑問だった。
ドラケンが男を踏んだ理由はみっつ。
ひとつ、男がマイキーに手を出したため。
ふたつ、男がこれに懲りて他の人にも同じ真似しないようにするため。
みっつめは……男がAに手を出していたためだ。もちろん恋心でない。単純に、東卍の一員である彼女を大切に思っているからこそだった。
「あっ……なるほど」
Aはぽん、と右手を左掌にのせた。
マイキーやドラケンが怒っている理由がわかったらしかった。
「マイキー」
「……なに？」
「もちろん盗聴器にはすぐ気がついたから……東卍の情報は何一つ漏らしてないよ」
「は？」
「だからそんなに怒らないで、ドラケンも」
マイキーは「違う」、と言おうとしたが、ドラケンが先に口を開いた。
「違ェよ。
これから先、他の奴らに手出しさせねぇようにだ」
「……エマ？」
「もうそれでいーよ」
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わがはい(プロフ) - りなさん» そう言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます。励みになります！ ご指摘ありがとうございます。名前の変換修正いたしました。 (2022年4月20日 15時) (
レス) id: fe7c1fcf9f (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - すごく面白いです✨更新これからも楽しみにしてます💕あと名前の変換ができてないです…😢 (2022年4月20日 9時) (レス) @page2 id: 047ec70aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わがはい | 作成日時：2022年4月19日 19時
