57.夢主あるある ページ16
「オレは“
覚えておけマイキー。
この先“東卍”に平和はねぇぞ」
半間はそう言うと、バイクに跨がり去っていった。
虚勢を張っているようには見えなかった。
＊＊＊
Aが戦っている最中、溝口五人衆メンバーも到着した。
敦はAに加勢しようとしたが、危うくAの左フックを食らいそうになった。今のAは、ただ目の前の敵を倒すことしか考えられていない。
ドラケン曰く、Aはブチ切れたりすると異常なほど集中してしまうことがある、とのことだった。
加勢しようにも足手まといになる可能性があり、ただ殴られるAを見つめることしか出来なかった。
武道は、下手したらAは今すぐに死んでしまうのではないか、とすら考えた。
Aの喧嘩は永遠に続くかのように思えたが、とうとうそれは終わりを告げた。
ピーポーピーポーというサイレンが聞こえてきた。そして、ファンファンファンというサイレンも絶え間なく聞こえてくる。
救急車とパトカーが来た。
警察が来たので、
「あれ？ 人増えたね……？」
やはり、溝口五人衆が揃ったことに気づいていなかったらしい。
Aは数回瞬きした後、満身創痍に関わらずドラケンに肩を貸した。慌てて武道は代わる。
Aは頑なにドラケンから離れようとしなかったが、エマとヒナが無理矢理引っ剥がそうとするので、根負けして渋々武道に代わった。
＊＊＊
ドラケンが運び込まれ、救急車は走り出した。
武道はそれに同乗した。
「不完全だが止血してある！
すぐに輸血すれば間に合う！！」
「被覆急げ！！」
ドラケンは様々な機械に繋がれた。現場は忙しなく発言や道具が飛び交い、見てるだけの武道も焦った。
Aが喧嘩に勝ってくれたが、ドラケンが死んでしまっては意味がない。
武道はただ祈った。
不意に、視界に手が映った。ドラケンの手だ。
「ドラケン君！！」
ドラケンの微笑んだ顔を見て、武道はほっとした。
武道も手を差し出し、固く握手した。
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わがはい(プロフ) - りなさん» そう言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます。励みになります！ ご指摘ありがとうございます。名前の変換修正いたしました。 (2022年4月20日 15時) (
レス) id: fe7c1fcf9f (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - すごく面白いです✨更新これからも楽しみにしてます💕あと名前の変換ができてないです…😢 (2022年4月20日 9時) (レス) @page2 id: 047ec70aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わがはい | 作成日時：2022年4月19日 19時
