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「ヨコハマディビジョンのリーダー、碧棺左馬刻との親密な関係です。」
放たれた言葉に息をのんだ。
「簡単には他人を信用しない彼が、何の共通点もない貴方を、唯一自分の懐においている。
貴方の存在は、彼にとって、大きな影響力であると言えます」
『い、え…決してそんな事は…』
総理大臣が言う通り、彼と私はただバーで出くわしただけの他人である。そんな気まぐれの関係が、彼にとって安心する関係性かなにかであったのだろうか。
「彼の妹である碧棺合歓と同時に、貴方が中王区に移住することで、更に彼のラップバトルへの強い闘志を得ることができる。まぁ、要するに貴方は、」
”一種の予防線です。”
なんだよ、それ
それじゃあ私は、彼のバトルへの意識を高める為だけに、利用されるということじゃないか
そんな
そんなこと、
「…と、事実を話したところで、貴方が我々に従うということは有りえないことを承知しています」
淡々と話し続ける総理大臣は、不敵な笑みを浮かべた。
彼女が合図を出して、数名の局員が、鉄でできた箱を抱えながら部屋に入ってくる。
こちらに向けてその箱を開き、それと同時に総理大臣は頬杖をついて此方を見詰めた
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「ですから、此方のマイクを使用して、貴方にマインドハック(催眠)をかけます」
「このマイクを使えば、貴方の中の彼の記憶。出会ったこと、関係が深まったこと、彼の存在、
彼との思い出すべてを消すことが出来る。」
一瞬にして体に鳥肌が立った
彼女の言葉を聞いた瞬間、走馬灯のように彼との思い出が蘇えってくる
彼とのすべてをなかったことにするなんて、そんなものは堪えられたものではない
・
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・
「やめてください…！それだけは、どうかっ、あの人との思い出は、この気持ちは、
たとえ関係が崩れたとしても、絶対に忘れたくない…！！」
・
自分でも声が大きくなっていくのが分かる
噛み締める様に出した声は徐々に震えに変わる
必死な私とは裏腹に、総理は目を細めて此方を見定めるだけだった
私の言葉も蚊帳の外のような、そんな瞳＿＿
「貴方なら、そう言うと思っていましたよ」
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千秋(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！！！冷酷だけど格好良い中王区大好きです！！更新がんばっていくのでよろしくお願い致します！ (2021年2月22日 19時) (
レス) id: bd08af8d27 (このIDを非表示/違反報告)
はな - めちゃくちゃおもしろかったです！中王区は冷酷ですが格好良いですよね！！更新楽しみにしています！ (2021年1月3日 11時) (レス) id: e6cebfae4a (このIDを非表示/違反報告)
千秋(プロフ) - 遊星さん» おまたせして申し訳ありません。楽しみにして頂いてとても嬉しいです。なるべく早いペースで更新するのでこれからも宜しくお願いします！ (2021年1月1日 14時) (レス) id: bd08af8d27 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年12月16日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 千秋さん» コメント失礼します！めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！！ (2020年9月29日 19時) (レス) id: 8b2990a58f (このIDを非表示/違反報告)
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